2013/09/13

キリアン・マーフィ主演で話題の秋のBBCドラマ「Peaky Blinders」が素晴らしすぎます

2013年9月12日夜9時よりスタートしたBBC2のこの秋話題のクライム・ドラマ「Peaky Blinders(原題)」。起承転結でいうところの”起”が見え始める段階くらいのところなのですが、すでにあまりにすべてが素晴らしすぎて、震えが止まりません。


【クリエイターは「アメイジング・グレイス」の脚本家スティーヴン・ナイト 】スティーヴン・ナイトはBカンバーバッチ主演で日本でも非常に認知度の高い社会派映画「アメイジング・グレイス」の脚本を執筆。またアカデミー賞オリジナル脚本賞ノミネート作品「堕天使のパスポート」やロンドンを舞台にロシアのマフィアを描いたヴィゴ・モーテンセン主演「イースタン・プロミス」の脚本家としても非常に有名ですね。
 

また監督オットー・バスハーストは、英国ではカルト的人気を誇るダークドラマシリーズ「Black Mirror」の第1話を担当したキャリアの持ち主。(→1号はここでPeeky Blindersへの期待値がマックスレベルに達しました)


【Peaky Blinders とは】19世紀終わり〜20世紀初頭の英バーミンガムに実在した犯罪グループです。メンバーは帽子の裏側にカミソリの刃を縫い込んでいます。スティーヴン・ナイト氏によると、子どものころ両親からこの話をきいて、非常に興味を持ったのがこの作品を作ったきっかけだとか。バスハースト氏は、この話に魅了され、映画のように作品を撮りたかったと話しています。(両方ともBFIでのQ & Aより

【物語は…】1919年、ちょうど第1次世界大戦が終ったばかりのころのバーミンガムを舞台に、トミー・シェルビー(キリアン)と彼の家族を中心としたギャング、Peaky Blindersが描かれます。イタリア人や中国人コミュニティーとの関係、西武宣戦から戻ってきたばかりでPTSDにかかっている若者の姿。労働者たちの共産主義運動。そしてもちろんPeaky Blindersたちの悪事。。。世はまさに無法地帯です。あるときバーミンガムの悪を一掃するためと、ベルファストから敏腕警部キャンベルがやってきます。狙いはもちろんPeaky Blindersたち。彼らが極秘で犯していると信じる犯罪のことをどうも知っている様子で、執拗に追いかけて来ます。そしてもう一人、こんな街には不似合いな若く美しく気品に溢れる女性グレイスが場末の酒場で働きたいと店主に食い下がっていて…。

Peaky Blindersにフォーカスしつつ、しっかり背景やプロット展開のなかに、第一次世界大戦前後のヨーロッパ社会、とくに民族間の抗争、共産主義の台頭といった社会的に掘り下げたストーリーをいくつも盛り込んでいて、この先の展開にわくわくせずにはいられません!

そして何よりも使用される楽曲と、映像感覚が素晴らしすぎます。. Jack White, The Black Keys, Nick Caveなど、ビッタンコにマッチするのです。ビッダンコです!

というわけで、このドラマ、絶対に注目です。個人的には今年のベストドラマの一本です。(まだ全部観てないけど) 



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