2013/07/20

The World's End を観るにあたり、前2作の見直しの他に準備しておいたほうがよさげな2、3のこと

The World's End 観ました!

©Focus Features
PJ監督、エドガー・ライト監督、ペッグ&フロスト対談 でちらっとふれていたので、ある程度構えていったのですが、予想以上にテーマ性があり、ダークコメディな仕上がりになっていました!  多分今まで語られている以上にあらすじを話してしまっては、その時点でネタバレになると思いますので、ここでは何も語らず、今回は、これから鑑賞を楽しみにしていらっしゃる皆様のために、最大限サインをキャッチするためのメモです。「ショーン〜」と「HOT FUZZ」がなければ拾えないネタが山のようにあるので、こと細かにチェックできていることを前提に以降を書き進めます。(ちなみにGG2Eでは無料でHOT FUZZの解説を公開しています)

あまりにもイチイチ気を取られるところとネタがおおすぎたので、正直エドガー・ライト監督の特徴の一つである名作映画のパロディという、本来の映画ギーク&ファンが楽しむポイントにあまり多く気づけませんでした。今回の反省点はココであり、こぼした笑いを本気で拾うならば最低でももう一度観なければいけないと思っています。



ポイント1 前2作の他に、やっぱり「Spaced 俺たちルームシェアリング」は観ておいたほうがよりトクをすると思う。
この点は第1弾「ショーン〜」のときからずっと方々で軽く主張してきたのですが、結局第1弾がつながってる感があるため、その完結編の第3弾を観ても、繋がっている感がぬぐえません。「Spaced」の出演者が「Spaced」でのキャラを背後霊に登場します。具体例をいうとジュリア・ディーキンとマーク・ヒープとマイケル・スマイリーです。(ネタバレと怒られるのがコワイので、ここでは役者名しか上げません。)キャラ設定や人物相関図がわかっていると、The World's End で彼らが登場したときのセリフや役柄が生きて来ます。

ポイント2 1990年代の英国インディーズロックブームがわかっていたほうが絶対にトクをすると思う。
監督は1990年代前半(多くのものが1990年)に特定して選曲しているのですが、歌詞を微妙にとくにガッツリとシーンにリンクさせているのです。この年代に生きたUKロックファンは1小節で己のリビドーが刺激されてしまうため、断然トクをしてしまうかもしれません。「知らないと拾えないのか?」とガッカリさせてしまうようなことを言って申し訳ないです。ここで今思い出せるだけのリストをあげますので、参考にしてください。

Primal Scream/ Loaded *** とくにこの曲に関してだけは、この辺りの背景とともに、UKロックの専門家が語るべきと思います。(→ といって人に投げてしまおう…汗)
Soup Dragons/I'm Free
Happy Mondays/Step On
The Stone Roses/Fool's Gold
The Sundays/ Here's Where the Story Ends.
Inspiral Carpets / This Is How It Feels
Blur / There's No Other Way
Suede / So Young
The Teenage Fanclub/ What You Do To Me
(お、思ったより、忘れてる気がします!なんかグッとくるバンドを一つか二つくらい忘れてる!なんだったっけ、なんだったけっ!(汗))

この1990年代UK音楽とのリンクが今回非常に重要な肝の一つだというのが正直な感想です。GG2Eからhumbleなご提案をさせていただくとすれば、 TWEが日本で公開になる際には、映画パンフの解説者の1人に久保憲司せんせいをお呼びするのはいかがでしょうか?!(→面識もないのに名指しで、すみません)
*ちなみに英語では、すばらしいページを発見してしまいました!
http://www.empireonline.com/features/edgar-wright-worlds-end-music

そして ガッツリ知りたい方は
ワールドエンドのプレミアでもかかりっぱなしだったFool's Goldがいかに重要だったかわかるこちらをですね。音楽とともに、読んできいてください。音楽とともに。

ポイント3 パブの名前と看板は画面にでたらしっかりと目に焼き付けた方がよりトクをすると思う。
以下は本当に存在するパブの名前であり(しかも結構よくある名前)、先述の対談によると、1つ1つのパブはその後に起こることを示唆しているとのことです。結構ちゃちゃ!っとしか見せてくれないのですが、頑張って見ていると、その後の展開とシンクロしてより笑いが拾えると思います。
参考までに http://collider.com/the-worlds-end-pub-crawl-signs/ にてパブの看板をいくつか公開しています。
12カ所のパブの名前は以下のとおりです。
The First Post   
The Old Familiar 
The Famous Cock   ちなみにGary King (Simon Pegg)のバナーポスターにつけられた名前がコレですね。
The Cross Hands   
The Good Companions   
The Trusty Servant  ちなみに Oliver (Martin Freeman)  のバナーポスターにつけられた名前がコレですね。
The Two Headed Dog    
The Mermaid   
The Beehive   
The King's Head
The Hole in the Wall   
The World's End
また、各主要登場人物にリンクしたパブの名前を発表しているページはこちらです。
http://www.empireonline.com/News/story.asp?nid=37776

ポイント4 (上級レベルの方に)前2作と共通して英国エンタメ界では名の知れた人々が数多く登場します。できればわかるとトクをすると思います。
一応この部分も三部作と言われるゆえんの一つであります。ただ上手にスポッティングできなくても、映画自体の醍醐味が失われることはそれほどないと思います。GG2Eでは8月にショーン・オブ・ザ・デッドのある特別なシーンに登場するカメオ俳優および役柄を説明した記事をアップします。ご興味のあるギークな方は、ぜひそちらをご覧いただければと思います。

以上とりあえずのメモでございます。鑑賞の際にぜひご参考にしてください。
拍手する

0 件のコメント :

コメントを投稿