2013/06/01

シェーン・メドウズ監督のThe Stone Roses ドキュメンタリー「Made of Stone」鑑賞しました

UKロックファンの間では話題のドキュメンタリーです。
6月5日の英国公開にさきがけ、5月30日に監督、メンバーそろっての舞台挨拶&Q&Aイベントを衛星生中継で観れるというプレミア上映イベントが全国の映画館200カ所ほどで行われ、1号、人生を確認するためにいってまいりました。
 トレイラーはこちら。



シェーン・メドウズは、Geek1号の大好きな英監督であります。過去作品全部好きです。日本でも安定した人気を誇る監督さんではないでしょうか。日本アマゾンで購入可能な作品をいくつか貼付けます。

また以前もご紹介しましたが 「This is England」シリーズは80年代の英国を知る上で絶対に欠かせない名作中の名作です。

そんなシェーン・メドウズ監督は、ザ・ストーン・ローゼズが大好き。
"If you attach yourself to certain people at a certain point in your life, they never become human again, they're always gods," he says. "The Stone Roses are like that for me."
そして彼の人生の軸的存在のバンドであるにも関わらず、伝説のSpike Islandライブに行き損ねた、生まれ変わっても後悔する過去の傷を背負っている監督です。私のようなファンが、全身全霊で共感できるローゼズ人生を歩んでいる監督。(このインタビュー記事を読むだけで共感して涙がでる。)
2011年ローゼズ再結成にともない、イアン・ブラウンからドキュメンタリーをとって欲しいとオファーがきたとき、"And my head exploded,"
そして  'Look, if you are thinking about making a film and you let anyone else do it, I will kill myself. So you're going to have to let me do it.'"
まさに長年の夢が叶ったとはこのことだったという、その気持ちを考えるだけで、涙がでます。

映画の内容は
ローゼズのファンと一心同体の才能ある監督がローゼズの再結成発表記者会見から2012年6月末に行われたマンチェスターの再結成ライブまでを記録した映画です。
その内容は、まさにみなが賛辞するとおり、バンドへ捧げた究極のラブレター。
ローゼズというバンドの歴史をデータ的に振り返るものでも、隠された秘密を明かすものでもなんでもありません。その映画はバンドへの絶対の愛に満ちあふれており、ローゼズというバンドがいかに多くの人の人生にとって特別な存在だったか、多くの人がどれだけ彼らを愛していたかを、彼らの過去の軌跡と再結成時の一連の出来事を見事なまでに融合、リンクさせ描きだしていました。この時代を知る人、ローゼズのファンにとっては完璧以上の作品で、シェーン・メドウズは5人目のローゼズになっていただいてもよいのではないか、というくらいの映画でした。
ローゼズのファンでなくても、人生全てを貢いで好きになった神的存在のヒーローがいる方なら、共感していただけるのではないかと思いました。

そんなわけで。
正直この映画を通して「UK ロックというと結構ザ・ストーン・ローゼズという名前が出て来るけれど、このバンドについてきちっと勉強してみよう」とか「彼らの音楽は好きだけど、詳しく歴史を知りたい」「サマソニ来るから、いろいろ予習しておきたい」という方には、あまり適切ではない映画です。
以上のことを知りたい、という方(もちろんファンの人もですが)には、UK音楽シーンの生き字引のような存在のジャーナリスト・パンクロッカーのジョン・ロブせんせいによる

こちらをぜひ読んでいただけたらと思います。
英語版はこちら


**本が先に出版されているのですが(これは再結成バージョンなのです)まるで映画を見ているようなジョン・ロブせんせいの本をバイブルと思ったファンが映画を見ると、頭で思い描いてきたものが実写化されたような状態になり、5秒で号泣する、、、という始末です。)
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