次回AERA ENGLISHは10月発売予定です。楽しみながら洋書を読む、ということが英語でいっぱいの視覚的世界に慣れ、それが英語力アップに繋がる…というところから、
有名作家さんのインタビューを入れつつ、何冊かティーン&児童小説をご紹介します。
担当の編集者さんと「かっこいい」の定義の違いから、最高におすすめの童話を書いている俳優/作家マッケンジー・クルック君のインタビューとか写真などが…無理でした… が、作品だけは紹介したいと思っています。
また、マッケンジー君のQ&Aイベント内容の2/3くらいは以下にレポートしました。ご参考にして、ぜひ、ぜひ、ぜひ、購入をおすすめします。
↓
http://www.gojohnnygogogo2.com/2014/08/edinburgh-international-book-festival-pr.html
2014/08/11
2014/07/20
マーティン・フリーマン&ロジャー・ロイド・パック&三谷幸喜「The Last Laugh/笑いの大学」プログラムちょっとだけアップしました
絶賛時差ぼけ調整中につき、家の個人的お宝を掘り起こしています。
ちょっとだけですが、The Last Laughのプログラムをこちらにアップしました。
http://gojohnnygogogo.tumblr.com/post/92297425117/the-last-laugh-by-koki-mitani-adapted-by-richard
このお芝居についてはマーティン・フリーマン FLIX special
でしっかりめに説明していたと思います。

2007年なので、ちょっとお顔がふっくらしてる感じですが…。
ちょっとだけですが、The Last Laughのプログラムをこちらにアップしました。
http://gojohnnygogogo.tumblr.com/post/92297425117/the-last-laugh-by-koki-mitani-adapted-by-richard
このお芝居についてはマーティン・フリーマン FLIX special
2007年なので、ちょっとお顔がふっくらしてる感じですが…。
2014/07/19
マーティン・フリーマンがリチャード三世になって話題のシェイクスピア劇RICHARD III観ました
行きました。
http://trafalgartransformed.com/whats-on/richard-iii
もうすでに沢山の方がアップ&翻訳しているとは思いますが、お約束なのでプログラム
すみません、出待ちしてません…(汗)よってステキな画像がありません。以下、文字だらけになります。
【リチャード三世は…】
数あるシェイクスピア劇のなかでも大人気の演目の一つですね。自他ともにしょっぱなから認める”ワル”が主人公のホントにやると3時間以上をゆうに越す長時間のお芝居ですが、説明を入れるなど手が入り、観やすい尺になっていることが多いそうです。ワテクシが過去にみたことのあるリチャード3世も各プロダクション・バージョン、というものでした。
リチャード3世といえば、”マキャベリアン” の代表作(*1)とよく言われてますが、個人的にはこのマキャベリアンな特徴は、リチャード3世に特化しているわけではないかな、と思っています。とくにNT LIVEで今秋日本でも観賞可能であるOTHELLO で、ローリー・キニアさんの「この演目の主人公はOTHELLOじゃなくてイアーゴなんじゃないの?」もしくは「この演目のタイトル、OTHELLO じゃなくてIAGO なんじゃないの?」なイアーゴをみてからは、OTHELLOこそ超マキャベリアン、って思ってます。
(*1)ものすごく乱暴にまとめると、劇中でリチャード三世がやっていることを”王様とはこういうもんだ”と正当化しているマキャベリの”君主論”がよく描かれている、ということです。「極悪」「欲のためなら誰でも殺せる人でなし」=リチャード三世、というイメージの直結をすると”なぜThe Tragedy of Richard IIIってタイトルなの。自業自得でしょうに" と思われるかもしれませんが、そのカギはこの君主論にあると思います。(ちなみに読んでると、なるほどね〜、って思うんですよね、コレ…)
【ちなみに現実のリチャード三世は…】
シェイクスピアのせいで、実在したリチャード三世までとんでもワルなイメージがついてしまっていますが、じつはそんなことはないんだよ、という気の毒リチャード三世!な話は、こちらでどうぞ。(でも例の駐車場で見つかった骨の研究結果によると、せむしの痕跡はあるっぽい…)
【何はともあれ、まずは、渦中の”客層”と劇場内の”空気”について】
実際にお芝居を観るまではレビューは読むのを控えていたので、詳しく追っていなかったのですが、タブロイド紙や一般紙が「客のマナーがなってない」「芝居をみたこともないホビット・ファンが…」といった、芝居とは別のベクトルで眉毛をコイル巻きにし、批判をしていたようですね。
しかしながら、私が観たときの空気は、まったくもってして健康的でしたよ。ほかにお芝居を観に行くときにみえる光景、まったく変わらずでした。マナーに関しても、その前の晩に行ったCurious Incident of The Dog in the Night Time でのお客さんのほうが悪かったくらいです。(→超有名なお芝居になってしまったので、ロンドンに旅行に来た記念にウエストエンド体験として観劇している旅行者さんが沢山いるわけですよね)いわゆる批判されているような空気は、過去に超人気俳優さんの舞台をみたときに経験しているので、「批判するようなことは起きていない」という人たちに賛同です。
【Trafalgar TransformedのRichard III は…】
未来のディストピアを舞台に繰り広げたMacbeth、戦時中の共産主義(ロシア)の拷問を基盤コンセプトに展開したピンターのThe Hothouseを例にとってもわかるとおり、ジェイミー・ロイド氏のTrafalgar Transformedですから、正当派なリチャード三世なわけがありません(笑 ワテクシ、いい加減学びました。クラシック作品をもとに新しい作品つくリました、くらいな期待感でいかないとダメなんだ、ということを。(その意味では、シェイクスピア劇を初めて見る初心者用ではなく、むしろ、芝居好きのセミプロ、もしくはプロ仕様のお芝居というダブルスタンダードなんじゃないかと思っています。)
そんなわけで、リチャード三世が、ディストピアンなイギリスで起きた架空の軍事クーデター、という設定、そして冒頭で登場人物たちがガスマスクつけて登場しても、「ぷ、お約束」とか笑えました。(ところでガスマスクって高いプロップなのかしら。モトをとる目的で、ジェイミー・ロイドってガスマスクの使い回ししてたりして… (違)
すごくテンポのよいリチャード三世でした。感覚的な話ですが、お芝居の毒の部分が重力ではなく、風力で演出されている感じ。斧や鈍器で殴られるのではなく、小刀でシャっと首筋切る感じです。そしてコレってジェイミー・ロイドの”色”なんじゃないかと思います。を見事に具現化できたのは、マーティンだったのではないかと思います。マーティンが、粋でシャープで毒のあるシャベリをするときがありますよね。あの部分が反映されてる舞台な印象を受けました。
もとアラン・カミングのプチ相方(注:キャリタ的な話です)で、Trafalgar Transformedのマカヴォイ君のマクベスでバンクオを演じてた実力派俳優フォーブス・マッソンのヘイスティング卿がお気に入りです。エドワード王の息子を王位継承者として支持するという一見普通のことをした結果逮捕されちゃうというブラックコメディの味をぴりりと出していて、本当にウマいです。また、「ノッティング・ヒルの恋人」「ひかりのまち」などでも有名なジーナ・マッキーのエリザベス(エドワード4世の奥さん)が素晴らしかった! 特に後半、芝居のペースを調整してくれてたのは、彼女だったのではないだろうか、とかブチブチ思ってます。
【一つもにょもにょいいたいことがあるとすれば…】
ぶっちゃけていいます。軍司令部オフィス内でほぼ全編展開するということの、無理感です。いや、役者さんたちの上手な演技のおかげで、フィジカルなソリッドシチュエーションの舞台にも別の時空間を作り出してはいたのですが、何しろ、デスクがでっかいんです。しかも会議用のでっかいデスクを2つも置いてるんです。結構な人数が出たり入ったりする劇&動き回るスペースが狭すぎて、なんだか窮屈に感じました。立ち回りでデスクの上や下を飛び回るのは、かっこいいんでアリなんですが、全体的にスペースがないので、シャープ感や迫力が…(汗)
今さらの説明で恐縮ですが、舞台は通常の劇場と一風かわったフリンジスタイル?で、舞台後ろにも客席を設けているんですね。舞台の延長上に後席がある、という感じです。つまり舞台の正面向いて役者が演じると、後席からはその役者の後ろ姿が見える、ということです。
こんなに舞台の空間余地がないなら、この席をとっぱらおうとかなかったのかしら…。と思ってしまってます。しかも、
MacbethやThe Hothouseよりも席数が多い気がする…。Macbethは後席3列くらいじゃなかったでしたっけ???(違いましたっけ?)Richard IIIの後ろ席数6−7列くらいあった気が…。(要確認です。同じかもしれません!)
【とはいえ…まとめ】
とはいえ、ですね。楽しみました。2014年7月19日現在まだチケットは入手可能のようですので、機会がありましたら、ぜひお試しください。http://www.atgtickets.com/shows/richard-iii/trafalgar-studios/
http://trafalgartransformed.com/whats-on/richard-iii
もうすでに沢山の方がアップ&翻訳しているとは思いますが、お約束なのでプログラム
すみません、出待ちしてません…(汗)よってステキな画像がありません。以下、文字だらけになります。
【リチャード三世は…】
数あるシェイクスピア劇のなかでも大人気の演目の一つですね。自他ともにしょっぱなから認める”ワル”が主人公のホントにやると3時間以上をゆうに越す長時間のお芝居ですが、説明を入れるなど手が入り、観やすい尺になっていることが多いそうです。ワテクシが過去にみたことのあるリチャード3世も各プロダクション・バージョン、というものでした。
リチャード3世といえば、”マキャベリアン” の代表作(*1)とよく言われてますが、個人的にはこのマキャベリアンな特徴は、リチャード3世に特化しているわけではないかな、と思っています。とくにNT LIVEで今秋日本でも観賞可能であるOTHELLO で、ローリー・キニアさんの「この演目の主人公はOTHELLOじゃなくてイアーゴなんじゃないの?」もしくは「この演目のタイトル、OTHELLO じゃなくてIAGO なんじゃないの?」なイアーゴをみてからは、OTHELLOこそ超マキャベリアン、って思ってます。
(*1)ものすごく乱暴にまとめると、劇中でリチャード三世がやっていることを”王様とはこういうもんだ”と正当化しているマキャベリの”君主論”がよく描かれている、ということです。「極悪」「欲のためなら誰でも殺せる人でなし」=リチャード三世、というイメージの直結をすると”なぜThe Tragedy of Richard IIIってタイトルなの。自業自得でしょうに" と思われるかもしれませんが、そのカギはこの君主論にあると思います。(ちなみに読んでると、なるほどね〜、って思うんですよね、コレ…)
【ちなみに現実のリチャード三世は…】
シェイクスピアのせいで、実在したリチャード三世までとんでもワルなイメージがついてしまっていますが、じつはそんなことはないんだよ、という気の毒リチャード三世!な話は、こちらでどうぞ。(でも例の駐車場で見つかった骨の研究結果によると、せむしの痕跡はあるっぽい…)
【何はともあれ、まずは、渦中の”客層”と劇場内の”空気”について】
実際にお芝居を観るまではレビューは読むのを控えていたので、詳しく追っていなかったのですが、タブロイド紙や一般紙が「客のマナーがなってない」「芝居をみたこともないホビット・ファンが…」といった、芝居とは別のベクトルで眉毛をコイル巻きにし、批判をしていたようですね。
しかしながら、私が観たときの空気は、まったくもってして健康的でしたよ。ほかにお芝居を観に行くときにみえる光景、まったく変わらずでした。マナーに関しても、その前の晩に行ったCurious Incident of The Dog in the Night Time でのお客さんのほうが悪かったくらいです。(→超有名なお芝居になってしまったので、ロンドンに旅行に来た記念にウエストエンド体験として観劇している旅行者さんが沢山いるわけですよね)いわゆる批判されているような空気は、過去に超人気俳優さんの舞台をみたときに経験しているので、「批判するようなことは起きていない」という人たちに賛同です。
【Trafalgar TransformedのRichard III は…】
未来のディストピアを舞台に繰り広げたMacbeth、戦時中の共産主義(ロシア)の拷問を基盤コンセプトに展開したピンターのThe Hothouseを例にとってもわかるとおり、ジェイミー・ロイド氏のTrafalgar Transformedですから、正当派なリチャード三世なわけがありません(笑 ワテクシ、いい加減学びました。クラシック作品をもとに新しい作品つくリました、くらいな期待感でいかないとダメなんだ、ということを。(その意味では、シェイクスピア劇を初めて見る初心者用ではなく、むしろ、芝居好きのセミプロ、もしくはプロ仕様のお芝居というダブルスタンダードなんじゃないかと思っています。)
そんなわけで、リチャード三世が、ディストピアンなイギリスで起きた架空の軍事クーデター、という設定、そして冒頭で登場人物たちがガスマスクつけて登場しても、「ぷ、お約束」とか笑えました。(ところでガスマスクって高いプロップなのかしら。モトをとる目的で、ジェイミー・ロイドってガスマスクの使い回ししてたりして… (違)
すごくテンポのよいリチャード三世でした。感覚的な話ですが、お芝居の毒の部分が重力ではなく、風力で演出されている感じ。斧や鈍器で殴られるのではなく、小刀でシャっと首筋切る感じです。そしてコレってジェイミー・ロイドの”色”なんじゃないかと思います。を見事に具現化できたのは、マーティンだったのではないかと思います。マーティンが、粋でシャープで毒のあるシャベリをするときがありますよね。あの部分が反映されてる舞台な印象を受けました。
もとアラン・カミングのプチ相方(注:キャリタ的な話です)で、Trafalgar Transformedのマカヴォイ君のマクベスでバンクオを演じてた実力派俳優フォーブス・マッソンのヘイスティング卿がお気に入りです。エドワード王の息子を王位継承者として支持するという一見普通のことをした結果逮捕されちゃうというブラックコメディの味をぴりりと出していて、本当にウマいです。また、「ノッティング・ヒルの恋人」「ひかりのまち」などでも有名なジーナ・マッキーのエリザベス(エドワード4世の奥さん)が素晴らしかった! 特に後半、芝居のペースを調整してくれてたのは、彼女だったのではないだろうか、とかブチブチ思ってます。
【一つもにょもにょいいたいことがあるとすれば…】
ぶっちゃけていいます。軍司令部オフィス内でほぼ全編展開するということの、無理感です。いや、役者さんたちの上手な演技のおかげで、フィジカルなソリッドシチュエーションの舞台にも別の時空間を作り出してはいたのですが、何しろ、デスクがでっかいんです。しかも会議用のでっかいデスクを2つも置いてるんです。結構な人数が出たり入ったりする劇&動き回るスペースが狭すぎて、なんだか窮屈に感じました。立ち回りでデスクの上や下を飛び回るのは、かっこいいんでアリなんですが、全体的にスペースがないので、シャープ感や迫力が…(汗)
今さらの説明で恐縮ですが、舞台は通常の劇場と一風かわったフリンジスタイル?で、舞台後ろにも客席を設けているんですね。舞台の延長上に後席がある、という感じです。つまり舞台の正面向いて役者が演じると、後席からはその役者の後ろ姿が見える、ということです。
こんなに舞台の空間余地がないなら、この席をとっぱらおうとかなかったのかしら…。と思ってしまってます。しかも、
MacbethやThe Hothouseよりも席数が多い気がする…。Macbethは後席3列くらいじゃなかったでしたっけ???(違いましたっけ?)Richard IIIの後ろ席数6−7列くらいあった気が…。(要確認です。同じかもしれません!)
【とはいえ…まとめ】
とはいえ、ですね。楽しみました。2014年7月19日現在まだチケットは入手可能のようですので、機会がありましたら、ぜひお試しください。http://www.atgtickets.com/shows/richard-iii/trafalgar-studios/
2014/06/17
2014年エディンバラ国際映画祭の目玉の一つ!イライジャ・ウッドxダウントン・アビーの監督「Set Fire to the Stars」
https://www.edfilmfest.org.uk/films/2014/set-fire-to-the-stars
今年のエディンバラ国際映画祭の目玉の一つはこのSet Fire to the Stars. イライジャ・ウッドと ダウントン・アビーでいくつもエピソードを監督しているアンディ・ゴダード監督がタッグを組み、ウエールズの天才詩人ディラン・トーマスと米詩人/批評家ジョン・マルコム・ブリニンの関係を描く…作品です。まだ英国でもリリース日が決定しておらないのですが、その内容もまだはっきりしかわからず、非常に注目! イライジャ・ウッドのファンの方は、6月23日ー4日にイライジャがやってくるので、ぜひご注目ください。
2014/05/29
大絶賛のロンドン、ウエストエンドのお芝居「1984」は絶対に観て欲しいです。なぜなら、この恐怖はまさに昨今の日本にもあてはまるからです
オフウエストエンドで上演され、大絶賛を浴びていた1984 がウエストエンドのPlayhouse Theatreにトランスファー。相変わらずの大絶賛のため8月までやってます。
チケットはこちら↓
http://www.atgtickets.com/shows/1984/playhouse-theatre/
毎日101枚(笑)ディスカウント販売しています。(チケットの値段自体は20ポンド弱!)円安かつチケットのなんとなくなつりあがりが見える昨今、この安さでこんなすごい舞台を観てしまったことに今や罪悪感です。
アルメイダで上演されていたときのサイトはこちら。
http://www.almeida.co.uk/event/1984we
タイムアウト誌で場面写真が結構掲載されてます。
http://www.timeout.com/london/theatre/1984-3
【1984:ご存知、ジョージ・オーウェル原作のアレです。】
文系を専攻した方は、どこかで必ずぶつかっているのではないでしょうか。ジョージ・オーウェルの1984を舞台化しています。マンガも含め邦訳も沢山出ており、どれがお勧め訳なのか?で、すみません。原書が難しいということは特にないかと思うのですが、マルクス主義や資本主義など社会哲学や政治哲学の知識が英語で入ってないと、もしかしたら読みづらいかもしれないので、今回は原書をおすすめ!といわないでおきます。

一九八四年
あと、テリー・ギリアムの未来世紀ブラジル [Blu-ray]
がこの作品にインスパイアされていることで有名ですよね。
【お話は…】
とても簡単に概要できるレベルの物語ではないので、今回鑑賞したお芝居と関連して書きたいと思っている部分に特化させてください。
今私たちが慣れ親しんでいる社会に革命が起き、色々とシステムが変わってしまっている近未来(1984年)にて東アジアと戦争中の”オセアニア”(架空)が舞台ですね。ウインストン・スミスという”真実”省に勤務するお役人さんにスポットをあて、描かれていきます。”真実”省で何をしているかというと、過去の記録の修正です。公的”事実”として認証されてきたことが次々に変わるので、過去の記録を”新事実”どおりに記録しなおさなければいけない。「前はこうやって知られて来たけれど…じつはホニャララだった」ということではなく「(前から)ホニャララだった」とするんですね。
個人的に記録を残すことや、公的な事実やルールにとはことなる感情を持つことは固く禁じられており、見つかると逮捕されて、”消されてしまうとか。実際消えている人は沢山おるのですが、消えた人たちがどんな経緯でどのように消えるのか、どんな目に遭うのか今イチわかりません。漠然とした恐怖と背中合わせななか、ウインストンは日記をつけたりしています。なぜなら、ウインストンは自分が憶えている事実がある日突然なかったことにされていることがどうしても納得いかないから。オセアニアの戦争相手も4年前は東アジアじゃなかったのです。ユーラシアだった。それがある日突然東アジアが戦争相手になっていた…ずっと東アジアと戦っているという事実になっているのです。そしてそれに対して誰もアレ?って思う人はいない。なんとかして後世に伝えられないか、…という気持ちがあるからです。で、結構早々に日記をつけていることがバレちゃいます。どこもかしこも監視カメラ状態のtelescreenがあるから容易いことなんだと思います。
”人を好きになる”という感情も完全にお役所にコントロールされています。お役所は愛とか欲望とかは、世の中の秩序を乱し、戦闘のエネルギーを奪ってしまうものとして、徹底的に排除します。結婚も子づくりもすべて監視のもと。女性の多くは反セックス・リーグに加入しておるんですね。
そんなある日のこと、ひときわガチガチの政府サポーターでウインストンが苦手でしょうがないジュリアという若い女性がですね、ウインストンにメモをコッソリ渡すんです。ウインストンはジュリアがThoughtCriminalを見つけるスパイだと思って、そのメモに超恐怖を憶えるんですが、そのメモに書かれていたのは「I Love You」…ジュリアはじつは忠誠を装った反逆児だったんです。同じ匂いを感じ取り合った2人は密会をはじめますが…。
【お芝居は、インターバルなしのノンストップザ・恐怖!x2時間弱】
前述のとおり、原作は幾重にも重なったテーマが沢山あるせいか、”社会のシステム”とくに”情報社会”の恐怖に焦点をあて、とてもコンパクトかつ観客を絶望のどん底に陥れる恐怖のローラーコースターな展開でした。だから休憩なしの一気に2時間弱全力投球です。(観客は。。。疲労困憊 汗)
この結果的、原作の真髄を抽出した最善の形だったのではないかと思ってます。原作は執筆当時の政治社会的環境を盛り込んでいるので、第2次世界大戦頃のイギリスの物品支給システムやソビエトのスターリン主義をビビッドに彷彿とさせる描写があます。そしてそのせいで、ある特定の政治、社会についても考えさせられる内容になっています。しかし、それよりさらにマクロなレベルでの社会哲学として考えやすい作品になっていました。
具体的にどういうことかというと、我々が生きるこの現代社会に、いかにあてはまる話であるか、ということが響いてくる身の毛もよだつホラー芝居だったということです。それは、例えばスターリン主義やフセイン政権といったわかりやすいTotalianismだけではなく、日本社会も含まれるのです。だって、ウインストンが体験する「事実が塗り替えられる」一つをとってみても、震災以降で考えてもよくある光景じゃないでしょうか。 例えば今まで●●な数値だった上限の、ケタ数がある朝突然変わってしまう。そしてそれをそのまま受け入れる、とか。どれをどのように信じるという選択肢は多少あるにせよ、情報のコントロールがされていることは事実です。コワいのはソレがどれくらいコントロールされているものなのか。どれが本当なのか。”公表”とか”正式”ってどれだけ信頼できるのか… そして、例えば何かをうたがい始めたことが知られたときのリスクは、例えばSNSでの問題沙汰一つとってみても、かなり身近な話であります。
考えれば考えるほどウツです。ええもう、鬱真っ逆さまです。
【ウインストン役のサム・クレインさんが素晴らしかった】
言いたいことから先に言ってしまうと、この芝居でウインストン役をやっているSam Craneさん(→Desperate Romantics/SEXとアートと美しき男たち[PAL][英字幕のみ]
のフレッドだった人)の、コテンパンに痛めつけられる瀕死のイケメン希少生物な姿に、すっかりポッとなってしまいましてん。
うわっ、かっこいい!
http://www.imdb.com/media/rm58099968/nm0186424より、お借りしました…)
また、このお芝居でクレインさんは「アレ?ウインストン、もしかしてthought crimeの常習犯?」と推測できるような、斬新な演技をしてくれているんです。もともとウインストンが若くて繊細草食男子イケメン、っていうイメージなのが大胆かつ斬新っちゃー斬新なのかもしれないですが、コレはぜひ、ご鑑賞になって、ご確認してください。ホントに、こういうビョーキすぎて死にそうなインテリイケメンってめっちゃくちゃ魅力的ですよね。とくにクレインさんご本人、ウィキさん情報によると芸能一家のご子息さんで、ご本人オックスフォード大学卒の超名門ドラマスクール卒と、もうドン引きしたくなるくらいの、インテリイケメン俳優さんだったですね。
お宝!お宝発見!
って感じですね。(→不謹慎すぎ。身の毛もよだつホラーとかいった前述の話がまったくウソにきこえてしまいそうです…汗)
ちなみに、この「ウインストンは常習犯だったのかどうか」について、あまりに気になったので、クレインさんご本人にきいてみたところ
というわけで、ぜひ、機会があったらご覧になってください!!(しつこい)
チケットはこちら↓
http://www.atgtickets.com/shows/1984/playhouse-theatre/
毎日101枚(笑)ディスカウント販売しています。(チケットの値段自体は20ポンド弱!)円安かつチケットのなんとなくなつりあがりが見える昨今、この安さでこんなすごい舞台を観てしまったことに今や罪悪感です。
アルメイダで上演されていたときのサイトはこちら。
http://www.almeida.co.uk/event/1984we
タイムアウト誌で場面写真が結構掲載されてます。
http://www.timeout.com/london/theatre/1984-3
【1984:ご存知、ジョージ・オーウェル原作のアレです。】
文系を専攻した方は、どこかで必ずぶつかっているのではないでしょうか。ジョージ・オーウェルの1984を舞台化しています。マンガも含め邦訳も沢山出ており、どれがお勧め訳なのか?で、すみません。原書が難しいということは特にないかと思うのですが、マルクス主義や資本主義など社会哲学や政治哲学の知識が英語で入ってないと、もしかしたら読みづらいかもしれないので、今回は原書をおすすめ!といわないでおきます。
あと、テリー・ギリアムの未来世紀ブラジル [Blu-ray]
【お話は…】
とても簡単に概要できるレベルの物語ではないので、今回鑑賞したお芝居と関連して書きたいと思っている部分に特化させてください。
今私たちが慣れ親しんでいる社会に革命が起き、色々とシステムが変わってしまっている近未来(1984年)にて東アジアと戦争中の”オセアニア”(架空)が舞台ですね。ウインストン・スミスという”真実”省に勤務するお役人さんにスポットをあて、描かれていきます。”真実”省で何をしているかというと、過去の記録の修正です。公的”事実”として認証されてきたことが次々に変わるので、過去の記録を”新事実”どおりに記録しなおさなければいけない。「前はこうやって知られて来たけれど…じつはホニャララだった」ということではなく「(前から)ホニャララだった」とするんですね。
個人的に記録を残すことや、公的な事実やルールにとはことなる感情を持つことは固く禁じられており、見つかると逮捕されて、”消されてしまうとか。実際消えている人は沢山おるのですが、消えた人たちがどんな経緯でどのように消えるのか、どんな目に遭うのか今イチわかりません。漠然とした恐怖と背中合わせななか、ウインストンは日記をつけたりしています。なぜなら、ウインストンは自分が憶えている事実がある日突然なかったことにされていることがどうしても納得いかないから。オセアニアの戦争相手も4年前は東アジアじゃなかったのです。ユーラシアだった。それがある日突然東アジアが戦争相手になっていた…ずっと東アジアと戦っているという事実になっているのです。そしてそれに対して誰もアレ?って思う人はいない。なんとかして後世に伝えられないか、…という気持ちがあるからです。で、結構早々に日記をつけていることがバレちゃいます。どこもかしこも監視カメラ状態のtelescreenがあるから容易いことなんだと思います。
”人を好きになる”という感情も完全にお役所にコントロールされています。お役所は愛とか欲望とかは、世の中の秩序を乱し、戦闘のエネルギーを奪ってしまうものとして、徹底的に排除します。結婚も子づくりもすべて監視のもと。女性の多くは反セックス・リーグに加入しておるんですね。
そんなある日のこと、ひときわガチガチの政府サポーターでウインストンが苦手でしょうがないジュリアという若い女性がですね、ウインストンにメモをコッソリ渡すんです。ウインストンはジュリアがThoughtCriminalを見つけるスパイだと思って、そのメモに超恐怖を憶えるんですが、そのメモに書かれていたのは「I Love You」…ジュリアはじつは忠誠を装った反逆児だったんです。同じ匂いを感じ取り合った2人は密会をはじめますが…。
【お芝居は、インターバルなしのノンストップザ・恐怖!x2時間弱】
前述のとおり、原作は幾重にも重なったテーマが沢山あるせいか、”社会のシステム”とくに”情報社会”の恐怖に焦点をあて、とてもコンパクトかつ観客を絶望のどん底に陥れる恐怖のローラーコースターな展開でした。だから休憩なしの一気に2時間弱全力投球です。(観客は。。。疲労困憊 汗)
この結果的、原作の真髄を抽出した最善の形だったのではないかと思ってます。原作は執筆当時の政治社会的環境を盛り込んでいるので、第2次世界大戦頃のイギリスの物品支給システムやソビエトのスターリン主義をビビッドに彷彿とさせる描写があます。そしてそのせいで、ある特定の政治、社会についても考えさせられる内容になっています。しかし、それよりさらにマクロなレベルでの社会哲学として考えやすい作品になっていました。
具体的にどういうことかというと、我々が生きるこの現代社会に、いかにあてはまる話であるか、ということが響いてくる身の毛もよだつホラー芝居だったということです。それは、例えばスターリン主義やフセイン政権といったわかりやすいTotalianismだけではなく、日本社会も含まれるのです。だって、ウインストンが体験する「事実が塗り替えられる」一つをとってみても、震災以降で考えてもよくある光景じゃないでしょうか。 例えば今まで●●な数値だった上限の、ケタ数がある朝突然変わってしまう。そしてそれをそのまま受け入れる、とか。どれをどのように信じるという選択肢は多少あるにせよ、情報のコントロールがされていることは事実です。コワいのはソレがどれくらいコントロールされているものなのか。どれが本当なのか。”公表”とか”正式”ってどれだけ信頼できるのか… そして、例えば何かをうたがい始めたことが知られたときのリスクは、例えばSNSでの問題沙汰一つとってみても、かなり身近な話であります。
考えれば考えるほどウツです。ええもう、鬱真っ逆さまです。
【ウインストン役のサム・クレインさんが素晴らしかった】
言いたいことから先に言ってしまうと、この芝居でウインストン役をやっているSam Craneさん(→Desperate Romantics/SEXとアートと美しき男たち[PAL][英字幕のみ]
うわっ、かっこいい!
http://www.imdb.com/media/rm58099968/nm0186424より、お借りしました…)
また、このお芝居でクレインさんは「アレ?ウインストン、もしかしてthought crimeの常習犯?」と推測できるような、斬新な演技をしてくれているんです。もともとウインストンが若くて繊細草食男子イケメン、っていうイメージなのが大胆かつ斬新っちゃー斬新なのかもしれないですが、コレはぜひ、ご鑑賞になって、ご確認してください。ホントに、こういうビョーキすぎて死にそうなインテリイケメンってめっちゃくちゃ魅力的ですよね。とくにクレインさんご本人、ウィキさん情報によると芸能一家のご子息さんで、ご本人オックスフォード大学卒の超名門ドラマスクール卒と、もうドン引きしたくなるくらいの、インテリイケメン俳優さんだったですね。
お宝!お宝発見!
って感じですね。(→不謹慎すぎ。身の毛もよだつホラーとかいった前述の話がまったくウソにきこえてしまいそうです…汗)
ちなみに、この「ウインストンは常習犯だったのかどうか」について、あまりに気になったので、クレインさんご本人にきいてみたところ
@whiteanklesocks 1) you can see Winston in any number of ways. You are Winston. 2) I don't know, but i think I'm managing for now「解釈はいかようにも。君はウインストンだよ」と、身の毛もよだつ御丁寧なお返事をいただきまして(恐)はい、もう完全にファンになりました。
— Sam Crane (@samuelrcrane) May 22, 2014
というわけで、ぜひ、機会があったらご覧になってください!!(しつこい)
ラベル:
London West End
,
Sam Crane/サム・クレイン
,
ウエストエンド
,
ロンドン
,
英語
,
芝居





