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2014/11/16

カンバーバッチさんのThe Imitation Gameは地球上にひっそり生息するカンバーバッチ病未感染者を根こそぎ撲滅する映画です

(注:あらすじは、eiga.comさんが書いている以上に書いてないです。アラン・チューリングさんについても書いたらネタバレになる、となったらコワいので書いてないです。というわけで、かなりネタバレにならないように気をつけてますが… 書いちゃってたらごめんなさい。もしだったら、警戒してください…)


あまりにも評判がよいのと、トレイラーですでに泣いていたので、公開の週末に無理矢理いってきました。

The Imitation Game



第二次世界大戦、ドイツナチ軍の攻撃を受けて大ダメージを受けるイギリスを守るため、天才数学者アラン・チューリングさんが選ばれた才能高き仲間とともに、ドイツ軍の作った暗号機エニグマを読み解こうとするドラマですね。彼はリアル・ヒーローなのか、それとも…?という緊迫の胸痛ドラマ。日本では2015年3月より公開されるとか?(ギャガさんの配給とか?)

本当は政治的観点からみた駆け引きの面白さや、政治的バックグラウンドを持ってしてわかる○○さんのこのセリフ、的なところをお話したいのですが、あまり細かく書くと「ネタバレテロ攻撃!」と怒られるという話をきいているので、喋らないでいようと思います(汗)とくに、アラン・チューリングさんについて話を書いちゃったら、ものすごく怒られちゃうんですよね? なので、だまります…
ただ、ですね。
メインは第2次世界大戦が舞台の話ですので、この時代のヨーロッパ政治、とくに誰が誰と同盟を組んでいたのは何を恐れていたからなのか、イギリスが「今そこにある危機」と「今そこにある危機よりもじつは恐れている危機」をわかっていたほうがすんなり登場人物の言動に納得できると思います。たしかにパーソナルな人間感情だけでも涙と鼻水がズズっとなる感動作なのですが、そんなメロドラマ以上に絶賛される理由の一つは、登場人物の肝心なシーンでの言動が戦中のイギリス(国際)社会政治がしっかり反映された上での言動にあると思います。
 
 また当時のイギリス社会、とくに女性の社会的地位や当時のタブー問題など、人と”違う”ということが、個性としてリスペクトされるどころか、イジメやScapegoat といったネガティブな結果を招くという事実…たしかに、現在でも決して珍しい話ではないですが、やはり刑罰を与えられるレベルだった当時は、現在の先進国ではあってはいけないとされる非人道的かつ不条理な社会ではないでしょうか。イギリスはここ最近色々と騒動が立て続けに重なり、とくに女性/ゲイ/人種差別問題に敏感になっているので、男性が暗号解読者の1人だったエリザベス(キーラ・ナイトレイさん)への失礼な発言をした際、「URGH!」「BOO!」といった声が一世に劇場内に響き渡っていました…

 ちなみに、この映画の原作者さんはアンドリュー・ホッジズさん。彼のウィキさん情報を拝見すると、この作品およびアラン・チューリング氏を非常に内側から理解して書いてらっしゃる方なんだなとわかる、そんな方のようですね。チューリングさんの思考回路にホッジズさんが同化しないと、この絶妙なユーモアやアイロニーそしてどん底の哀しみが幾重にも重なり合うレイヤーは生まれないのではないでしょうか。その原作を反映した素晴らしい脚本だと思います。[ 追記:Deadline.comでこの脚本が2011年のブラックリストだったという記事を発見しまして、映画のとあるシーンに壮絶にオサレな趣向が凝らされています!】 & 監督さんのモルテン・ティルドムさんはノルウェー出身でTVドラマで過去作品は少ないけれど、全部当ててる方ですね。(→未見ですみません)

 【肝心の?! カンバーバッチさんですが…】
単刀直入にずばり。カンバーバッチさん扮するアラン・チューリングさんなのに、アラン・チューリングとしてしか見れなかったのが、すごかったです。しかも、アラン・チューリングさんって、今までカンバーバッチさんがこなしてきた役柄やご本人自身の生い立ち、人となりをベースとして作り上げられた”イメージ”(→ファンの皆様の進化して加速し続ける想像からくるものも含まれます)と、オーバーラップする人でいらっさると思うんです。ああ、チューリングさんをカンバーバッチさんがやるのか、わかる。っていう、イメージのかぶり方だと。ところが、カンバーバッチさんがチューリングさんを食うどころか、チューリングさんの中に消化され、チューリングさんとして光りを放ち、魅力を発揮し、愛されキャラとなっていた。
いわゆるカンバーバッチさんブランドの「かっこいい」はまったくないんですよ。でも、コレ愛さずにはいられないでしょう。アラン・チューリングさんと喜怒哀楽を分かち合う愛を持たずにいられないでしょう。たしかに脚本が素晴らしい。けれど、前述のとおり、セリフに現れない「わびさび」がこの作品にはまき散らされている。それをすべて具現化するのは役者であり、カンバーバッチさんの静なる演技に、すごいな、と本当に思いました。

 【その他備考】
(ぼ、ボッソリ…)ろ、ローリー・キニアさんが何をやってもかっこいいです…。あ、あとマーク・ストロングさんってワテクシ 



これがディフォルト設定だと思ってたんですが、上に髪の毛が乗るバージョンってあったんですね!!! (汗)
マシュー・グードさんは、グッド・ワイフに出てらっさるようなので、人気なのかしら?とっても好感の持てる役でした…
あとですね、キーラ・ナイトレイさんは本当に美しくチャーミングだったです…。

とりあえず、こんな感じですーーー。

2014/10/11

北アイルランド問題を基盤に描く、アクション・スリラー&注目若手英俳優ジャック・オコンネルさんの新作「'71」観ました!

急性オコンネル病が発病しています。応急処置として、本日は2014年10月10日金曜日よりUK公開となりました '71を観に行って来ました。


【オコンネル病とは】
英国俳優ジャック・オコンネルさんのTVドラマ活躍時代に、そのドラマを観ていながらもほぼ認知できていないという特殊な体質の人間がかかる病気です。


事例を上げると、オコンネルさんの活躍作「This Is England [DVD] [2006] 」(*1)は監督シェーン・メドウズ目的で観賞、「Skins - Complete Series 1-7 [DVD] 」(*2)はS1-2の作家さんとクリエイターさんの作る世界にハマっていたせいで、テイストと世界の違うS3以降は2話程度で脱落。映画「Harry Brown [DVD] [2009] 」はマイケル・ケインさん目的で観賞しました。そんなわけで、オコンネル免疫ができていないんです。
こういうイメージや

こういうイメージがない。
(以上Rotten Tomatoesさんのサイトで発見しました。外にもいっぱいあるので、よろしかったらクリックしてください http://www.rottentomatoes.com/celebrity/jack-oconnell/

それは、予防接種をしていないということなのです。病気にかかってください!って頼んでいるようなものです。

というわけで、いきなりこういうものがスクリーンに飛び込むと、
(上記のスチール画像の元、Starred Up のトレイラーはこちら→ http://youtu.be/C4iseCjFnWk )

潜伏期間をおいて、いきなり発病します。

【対処法】
予防接種をしていなかったので、特効薬はありません。菌ではなくてウイルス性のものなので、自然治癒しかありません。とりあえず、症状を抑えるために、鎮痛剤を服用します。その鎮痛剤が今回の「'71」です。

長い前置きにおつきあいくださいまして、ありがとうございました。

いよいよ「'71」の紹介と感想をのべたいと思います。

【'71とは…】
イギリスで、このポスター画像と'71とみた人は「コレは北アイルランドでおきた英国軍が武装していない市民を襲撃したBloody Sunday事件がらみだな」とわかります。ご存知のとおりこの北アイルランド問題はピンポイント単発な話ではないですし、この問題を象徴するピーク的なBloody Sundayが起きたのは72年なのですが、まったく別の名作映画「Sunday Bloody Sunday」がおりしも71年に公開&あちこちで映画賞を受賞し大変有名となったため、71年=Bloody Sundayという印象がある気がします。そうした心理を巧みに使いこなしたタイトルなのではないでしょうか。

【お話は…】
ダービー出身の兵士ギャリーが所属する軍隊が、北アイルランドのベルファストで任務を遂行することになります。現場とは、英国軍、そして英国との連合維持を支持する北アイルランド政府による制圧や差別を受け、彼らを目の敵にするカトリック教のナショナリストたちが活発な活動を続ける住宅街。武装してない一般市民(女性子ども)の前で銃を構えなければならない。その間、連合軍が家宅捜査に入り、彼らを見つけて殴る蹴るのフルボッコです。その様子を目の当たりにした市民たちの攻撃がエスカレートし、暴動に。ギャリーはその最中に巻き込まれ、真横で仲間の兵士を銃殺されてしまいます。執拗に追いかけてくるナショナリストたちから逃れる間に、軍隊はその場を引き上げており、ギャリーは現場に1人取り残されてしまい…。

【感想】
ジャック・オコンネルさんファン世代/Skinsのファン世代は90年代生まれで北アイルランド問題IRAテロ問題など肌で感じていない世代だと思うんですよね。その人たちがスルッと理解して、作品に入り込める作品だったと思います。ほぼ冒頭、任務を通達されるときにギャリーたちが動揺し、隊長さんが「大丈夫、(海を越えたところで)ベルファストは英国なんだから。何も心配することはない」といったことを言うんです。これと、ギャリーたちに現場状況を説明するシーンがあるんですが、地図を出してどこがカトリック地域でどこがプロテスタント地域かビジュアルで見せてくれる。この2つで非常にクリアに当時の状況を把握できるんですよね。素晴らしい技術と思いました。
そして宗教そして政治的要素は、アクション/スリラーなストーリーを作る上での基盤として使用されており、北アイルランド問題自体に関するメッセージ色は薄めだったと感じます。当時の北アイルランドの複雑な関係がギャリーが置かされた状況を複雑にし、誰がアンダーカバーで、誰がナショナリストで誰が連合支持者なのか、2転3転させるのです。

(20年代のアイルランドの頃の話ですが)「麦の穂をゆらす風」や、(90年代のIRAのテロ活動ですが)「シャドウ・ダンサー」など今までこの問題を題材にしたものは、英国軍/連合軍に虐げられた環境と(様々な形で)戦うカトリックの人々の、苦悩を描く作品が多かったと思います。一方「'71」では、両方の立場を冷静に見つめた上での描写、かつ英国の兵士の視点で描かれている、という点で興味深かったです。この問題をテーマにして「ぎゃあ!コレ以上オコンネルさんを傷つけるシーンは無理です!」と兵士に肩入れするとか、新鮮でした…(→オコンネル病のせいかもしれません)

ハンディカム使用の息もつかせぬ激リアルなアクションシーン(注:激ブレです)、ときには目と耳を覆わずにいられない過酷で痛いシーン、ハードボイルドでした。レビューのキャッチだとNail-bitingとか表現されていますね。

ちなみに監督さんはChannel 4の話題作「Top Boy」の監督さん、脚本はスコットランド出身のグレゴリー・バークさん。

【備考】ダービー出身というオコンネルさんは映画でもダービー出身という設定になってました。

(*1)この映画は、監督の経験に基づいた、戦後イングランドの「ネオナチズム」の問題と矛盾の断片が赤裸裸に描かれているという点で、非常におすすめな一本です。
(*2)「Skins」はそれまで「ビバリーヒルズ90210」や「ビバリーヒルズ90210」など、高校生たちをめぐるドラマはアメリカの専売特許とまかせっきりだったイギリスのドラマ史上、数字だけではなくポップカルチャー史において快挙をなしとげたともいえる、超ビタースイート青春ドラマです。


2014/04/08

ジェシー・アイゼンバーグさん&ミア・ワシコウスカさん&リチャード・アイオーアデ監督The Double 観ました。


【これまでのお話】
「ハイッ!こちらIT課」のモスでおなじみのRichard Ayoade/リチャード・アイオーアデさんは、そのヒット作のおかげで日本の海外エンタメファンの方々の間では大変な空気の読めないIT天才オタクというイメージがついておるかもしれません。しかし彼は、ケンブリッジ大学出身でして、英国コメディ史に欠かせない歴史と伝統あるケンブリッジ・フットライツで座長を務め、その後も英国コメディの登竜門をトップで通り抜けているエリート中のエリートコメディアンもあります。エリート・コメディアンというのは、だいたいナニしても「そつなくこなす」以上のクオリティを最低ラインとしてキープしており、アイオーアデさんが初監督したサブマリン [DVD] はそれはもう大変な高評価を得ております。日本でも東京国際映画祭で上映されておりますね。そんなアイオーアデさんの監督2作目、ということであります。はい。

【ネタもとはドストエフスキーのThe Double】
本作のネタもとはドストエフスキーの同名小説です。コレはFetchとかDoppelganger がモチーフのお話で、主人公の会社員が心理的に病んでいきます。
日本語では二重人格 (岩波文庫)
英語のキンドルでは100円強で、別のアプリ では無料で読めます。

本作のサイモンは大企業で働く、ハタからみるとうだつのあがらない会社員です。特にコレといった特技も特徴も印象もなく、いわゆる”その他大勢”。社員カードの磁気がおかしいのか、毎朝エントランスでひっかかるのですが、警備員は絶対にサイモンを憶えられない。7年勤務する大企業で毎日顔を会わせる警備員に顔を憶えてもらえず、毎朝入館トラブルです。
勇気も自信もないので好きな女の子ハナを密かに慕っているだけ。ハナのフラットの真向かいに住み、夜な夜な望遠鏡で様子を覗き見してます…。いえ、別にエッチな動悸からではないんです。ピュアに気になってしょうがないからなのです。そしてハナのフラットのゴミ収集所へ行き、ハナが捨てるとその場にかけこみます…。いえ、別にヘンタイな動悸からではないんです。ハナが毎晩描いては破って捨てるスケッチを拾ってはパズルのように繋ぎ合わせてメモ帳に張っているのです。そうなんです。サイモンはとってもピュアなセンシティヴ・ボーイなんです。
そんなある朝、新入社員がやってきます。それはサイモンと顔も身体も声もすべてが同一のジェームズ。しかしサイモンと真逆の中身。要領の良さや社交性は天下一品、女性の引く手あまたで、会社の上司たちのお気に入り。警備員にも一発で憶えられ、「ジェームズの友達だったら信頼できるから」と滞りなく入館できる。挙げ句の果てに、密かに想い続けていたハナまでが…

【アイゼンバーグさんの起用効果抜群】
サイモンが生息するシステム環境からは、トホホっぷりや情けなさのほかに、「周囲に認知してもらえない」「自分の居場所がない」といった不安と困惑の混沌とした空気がでています。コレはレトロかつ東欧的イメージの冷たさを出す舞台美術や照明効果だけでなく、かなりキャーキャー言われちゃうような華やかなハリウッドの(若いもしくは若く見える)イケメン俳優さんが、強烈な個性派俳優さん、英国コメディファンの間でしかカルト人気扱いされてないエリート芸人、英国のTVでしかなじみのないような俳優さんたちと空間を共有している、というビジュアルにある気がします。よってたかってこの映画を面白がり、ジェシー・アイゼンバーグさんをいじりたおしている。
具体的にいうとですね
クリス・オダウドは国際的活躍ぶりをみても、現実的かなと思いますが、
クリス・モリスとティム・キィ(英国コメディファンの間でしかカルト人気扱いされてないエリート芸人)と同じフレームに(合成なしで)アイゼンバーグさんが入ってるってはっきりいってヘンです。

またアイオーアデ監督の長編デビュー作「Submarine/サブマリン」の出演者チームに次々に弄られるって奇妙すぎます。
パディ・コンシダインさんとジェマ・チャンさんの出演の仕方は強烈です。本作の重要なmetaphorともなっているのですが、ファンじゃない方は、もしかしたら、見逃しそうです。

あ、ちなみにミア・ワシコウスカさんは「シンドラーのリスト」の赤いコート来た少女的役割の印象だったので、ホントにコレはピッタンコでした。
  
【ジェシー・アイゼンバーグさんがキャスティングとなった経緯】
気になるのが、一体どうしてこの映画に出演するにいったったかです。esquire.comのブログ内にあるアイゼンバーグさんのインタビューによると
I'm not evaluating somebody. I'm only evaluating them insofar as they're interacting with me... Richard Ayoade had only made one movie. The Double was his second movie and I'd never seen a director work in the way that he works, in terms of creating an entire world, in terms of creating an aesthetic, not only visually, but also emotionally, creating an emotional aesthetic for the movie that I've never experienced before. http://www.esquire.com/blogs/culture/jesse-eisenberg-interview-the-double

だそうです。なるほどです。

一方Metro紙のアイオーアデ監督インタビューによると
I feel he’s a little like Jack Lemmon, Dustin Hoffman or James Stewart. When I think of their roles, I don’t think of enormous physical transformations  but they play very different parts. Because these characters had to be very different but look the same, he seemed really right. He’s funny without being a comic actor. He was perfect. http://metro.co.uk/2014/04/03/richard-ayoade-the-double-star-jesse-eisenberg-will-make-a-good-lex-luthor-4687420/

だそうです。なるほどです。

【というわけで…】
アイゼンバーグさんの素晴らしい演技とアイオーアデさんの的確かつ個性的な演出効果、そして見事なキャスティングによって、世の中の不条理を心理的、社会的、そして政治哲学的に映し出していたんですね。サイモンと瓜二つでも中身は真逆のジェームズが、全方位でおいしいところをすべてもっていく。原作のプロットどおり社会の勝ち組になれないサイモンによる精神的崩壊を描くと同時に、社会がどのように機能し、自分とあまり変わらない(レベルの)学歴や容姿の人が、自分よりもちやほやされて成功していくのかをかなりピンポイントで的確に、一歩引いて冷酷に描いてます。そしてこの主人公と描写の距離感が滑稽を生み出し、容赦のないダークな笑いを作っていると思います。(*このテイストはアイオーアデ監督の超得意技です)
細かいネタバレは慎みたいと思いますが、これらの観点から視聴すると、1号のような人間は非常に共感を抱き、同時に笑い、さらには泣きたくなりました。まさにアイオーアデ監督がインタビューで
The premise seemed unique to me: this character who’s so lowly and invisible. That the double appears and no one notices seems to me to be a really remarkable way to take that story. You feel that if you had something as high-concept as that happen, everyone would react to it and it would spiral out of control. But it’s more that he’s just squeezed out and disappears. That seemed like a brilliant nightmare. It feels so funny, right and sad at the same time. http://metro.co.uk/2014/04/03/richard-ayoade-the-double-star-jesse-eisenberg-will-make-a-good-lex-luthor-4687420/

だと思います!

2014/03/29

レイフ・ファインズ、ジュード・ロウ、ビル・マーレイ、ティルダ・スウィントン他豪華すぎる競演「グランド・ブダペスト・ホテル」鑑賞☆ウエス・アンダーソン監督&シンメトリー祭り絶賛開催中

 http://www.foxmovies.jp/gbh/
日本公開は6月の予定。さすが固定客の多いウエス・アンダーソン監督作品、日本上陸も着実です。(あらすごい。もう字幕ついてるんですね!)


この作品のスゴさ、超越したクオリティの高さ、非の打ちどころのない完璧さをお伝えするのに、ストーリー説明も、ネタバレもまるで必要ありません。(注:日本のウィキさん情報ではホテルのコンシェルジュと若い従業員の交友を描いた作品。とか書いてありますが、ちょっと随分違うと思います。上のリンクにある公式サイトの作品紹介をご参照ください。)キーワードは「symmetry/シンメトリ」。

じつは鑑賞前に友人のデザイナーさんより以下のリンクを教えてもらいましてん。
http://www.openculture.com/2014/03/the-perfect-symmetry-of-wes-andersons-movies.html
このおかげで、今までなぜウェス・アンダーソン監督作品に惹かれていたのかを紐解ける、まさにEurika!モーメントを得たのですが、この知識を持って「グランド・ブダペスト・ホテル/The Grand Budapest Hotel」を観ましたらば…

これは!!!!!
エンタテイメントを超大手美術館に展示するべきレベルのビジュアル・アートへと昇華させた映画なのだと全身で実感できる作品でございました!!

必ずセンターにフォーカルポイントを置き、そこを中心にすべてを配置する。その緻密さだけでも脱帽のレベルなのに、さらに口を5本指すっかり飲み込むくらいあんぐり開けちゃうほどすごいのは動く役者さんです。例えばAからBへと移動する位置もすべて細かくバミってるんじゃないかと疑いたくなるくらいの精密さなんです。1フレたりともシンメトリを基軸に配置したすべてを崩すことがないんです。コレだけ動きに制限をつけられた役者さんらが、その”制限”を「ウエス・アンダーソンの映画」の一貫したイロとして表現していることが驚愕の域を超えています。どの役者さんがとくにすごい、のではなく、エキストラの役者さんを含め全員すごいです。

この映像がグルーヴィなのはシンメトリー効果だけではなく、もう一つ動きの「リズム」にあります。音楽担当は以前もアンダーソン作品に貢献しているオスカーノミネート歴ありのアレクサンドル・デスプラ氏。彼が作り出すバロック式のリズムにシンクロしてすべてが動くんです。カメラワークやだけじゃなく、役者さんがマニュアルでリズムにシンクロして動き、セリフを発するんです。完璧なシンメトリーの映像で、セリフの運びを含めすべてがリズムにシンクロして動いたら、どれだけグルーヴィーか想像していただけますでしょうか? はい、その100倍は軽くグルーヴィなんです。

さらに、この2ビート、4ビートを細分化したリズムというズレのおかげで、超絶な笑いを生み出す。過去「天才マックスの世界」や「ロイヤル・テネンバウムス」「ライフ・アクアティック」「ダージリン急行」他味わってきたウエス・アンダーソン節の真骨頂が全方位で堪能できます。あの笑いのしかけは、こういうことだったのか!と再認識できることを200%保証します。

こんなにアートを感じながら涙を流して笑える作品はそうそうありません。その美しさに身震いしながら、その精密すぎる完璧主義に感動しながら、涙を流してゲラゲラ笑う。それが「グランド・ブダベスト・ホテル」です。

絶対に観てください!!
2014年6月、日本の洋画ファンはアートの醍醐味を味わいながら腹を抱えて笑います。

2013/06/25

ダニー・ボイル監督「Trance/トランス」2013年10月日本公開決定!ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル、ロザリオ・ドーソン主演

ダニー・ボイル監督、ジェームズ・マカヴォイ&ヴァンサン・カッセル&ロザリオ・ドーソン主演のスタイリッシュ・サスペンス映画「Trance/トランス」が、2013年日本公開となりました!
TimeWarp:『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督最新作『トランス』10月に日本公開決定!

記憶を失ってしまった男の潜在意識に入り、消えた絵画を探し出すという斬新な設定、そしてその絵画をめぐって揺れ動く3人の男女をスリリングに描いた本作。記憶と現実がパズルのように入り組んだ展開を、独創的なストーリーテリング、そしてポップな映像と音楽で演出した、まさにダニー・ボイルの真骨頂ともいえるスタイリッシュ・サスペンスだ。

記憶を失ってしまった男の潜在意識に入り、消えた絵画を探し出すという斬新な設定、そしてその絵画をめぐって揺れ動く3人の男女をスリリングに描いた本作。記憶と現実がパズルのように入り組んだ展開を、独創的なストーリーテリング、そしてポップな映像と音楽で演出した、まさにダニー・ボイルの真骨頂ともいえるスタイリッシュ・サスペンスだ。

10月よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテ他にて全国ロードショーされる。
この映画館ラインナップを見ると…ミニシアターがメインかもしれません。

エディンバラにいるGeek1号が、UK公開時にさっさと劇場で見てにんまりしているのをじとーっとネット越しに眺めていたGeek2号、小躍り。

早速「Welcome to the Punch/ビトレイヤー」のようにGeeky Guides To English本サイトでご紹介できるよう、エディンバラ映画祭や取材で忙しいGeek1号をつつきました、や・り・ま・す・よ!と。まだ予定の段階ではありますが、詳細が決まり次第、またこちらとTwitter(@GG2E_)でご案内します。


http://youtu.be/HFlbCSRcYVA

11thドクターの元コンパニオン、エイミー(の中の女優カレン・ギランちゃん)とグラスゴーのかわいさがはじける!「Not Another Happy Ending(原題)」超おすすめです!


Not Another Happy Ending、ホントにかわいかったです!!
スコットランド発のカルチャー&エンタメ情報サイトa wee bit of Scotlandにて「Not Another Happy Ending」レビューを紹介しています。日本の配給さんにも注目してもらえるように、ドクターファンのみなさま、みんなで騒いで、希望を高くしましょう!

2013/05/24

あなたの観たい【ゴズリング】がやってくるヤア!ヤア!ヤア!: プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命 5月25日より全国ロードショー

バンザイ!今年一番の注目作の一つといっても過言ではない「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命」がいよいよ公開ですね!GG2Eがコレゾと思う傑作がスムーズに日本で公開されるときほど、幸せに感じることはありません(感涙)。

予想だにしない展開が待ち受けています。一回観ただけでかなりドシンとミゾオチに来るのですが、ゴズリングファンが瞬殺されるシーンはいくつもありまして。例えば、泣いてる赤ちゃんをですね、抱っこしたとたんに、赤ちゃんがですね、即座に泣き止むというシーンは昭和のオトーさん世代の男性を知る大和なでしこにはKnee Jerk(膝カックン)ではないでしょうか。

GG2Eは来週は5月31日、この作品をネタバレせずにネイティブの視線からガッツリ楽しめるツボをご紹介します! 使える英語が沢山あります。ぜひぜひお楽しみに!

2013/04/25

[GG2Eオススメ]6月28日公開 感動作「アンコール!!」で泣いてください

トロント映画祭クロージング映画
英国インディペンデント映画アワードで3部門ノミネート
先ほど北京映画祭にて最優秀脚本賞も受賞したそうです。
原題Song for Marion 邦題は「アンコール!!」
http://www.encore.asmik-ace.co.jp/



テレンス・スタンプ(名作多すぎて書けない)、 クリストファー・エクルストン(9代目ドクター→ココ大事)、ジェマ・アータートンと豪華すぎるキャストで送る涙なしには鑑賞できない感動作です。

監督はポール・アンドリュー・ウイリアムズ。今はっきりいって最も注目しなけければいけない英監督さんの1人ではないでしょうか。なんといっても次回作はトム・ヒドルストン主演のドラマを演出なさる監督さんですから!

 北京映画祭での監督のツイート

ちなみに日本のトレーラーを見た映画のプロデューサーさんは

と喜んでおります(笑)

あ、GG2Eがおすすめということは、もれなく、、、サイトにて紹介します。
お楽しみに!