その1はこちらです
一応お約束の記念写真もとりつつ…
【ひきつづき、エキジビション会場内からのレポートです】
地図の下方(かけてみえてないところ 汗)の一角にあるSFXがらみのブースが、CG技術/美術/プロップものに弱いWhovian見習いのツボな場所でして。
まず、Dalekの縮小模型の展示に食いついてしまいました。
実物大よりも小さなサイズのダーレクがいくつか部分的に展示されてまして。
目の色を変えてガン見していたところ、「これはダーレクの縮小版なんだよ。爆発シーンや戦いのシーンなど、この縮小版で爆破映像を作ってあとで合成していたりするんだ。僕もこういうのを作ったり…」とにっこり説明してくれるおじさんが!
このSFXブースには実際ドクターの映像をつくっていらっしゃるSFXチームの方が説明係として会場についていてくださり、参加者たちににこやかに話しかけて説明してくれるのです!信じられますか?!ドクターのSFX担当のスタッフが自らブースに立ちファンと交流し、思い出話を語ってくれたり、技術のアレコレを話してくれたりするんですよ! ワタシはこの手の話をきくのが大好きなんです! もうこのおじさん、掴んで離しません。
「進行スケジュールはどのようになっているんですか?
「へ?」
「俳優たちの撮影と同時進行で合成用の映像シーンは制作していくんですか?それとも、本線のシーン撮影が決定になってから?」
「それは…そのときによって異なるかな、本隊が先に進行してあとで作ることもあるし、まったく別別に進行してあとで合成することもあるし…」
「いやー、私素人でまったくわからないので、別々に同時進行すると、絵コンテ通りにしないと難しいのかな、とか考…」
「あ、あっちに見える潜水艦あるでしょう?」
「あ!アレはCold Warの?!(嬉)」
「そう、それ! そのときの外観はアレを使って撮影したものなんだよ」
「縮尺はどれくらいなんですか?!」
「…え?(汗)」
「この潜水艦の縮尺を知りたいです!ハリー・ポッターのホグワーツ魔法学校は1/20スケールじゃないですか!そういう意味で、この潜水艦の縮小サイズは?!コレ、レッドオクトーバーですよね?!」
「…え、ちょ、ちょっと僕はこの潜水艦は担当じゃなかったんで…よくわからないなぁ…あ、こっちにCold Warの制作現場の映像ビデオが映っているからコッチを見てごらん…」と、K9が2台モニター前に並んでいるテーブルに移動させられ、
「コレコレ、コレみてて」と置き去りにされました。
映像は音がでないので、データ的情報がまるで入って来ません。
おじさんに、逃げられました…
【気分を取り戻し…】
爆破後のダーレクを見たり、
巨大スパイダーの縮小版を見たり
トム・ベイカーのときのエピソード↓
などなどあり、さらには、ガラスの破片に見せる素材のディスプレイもあり、お姉さんが説明。
色々質問をしたかったのですが、ついさきほどさんざん待たされた同行者が「(無駄な時間になるから)もうやめてくれ」とダメだしをしてきたため、さくっと見学のみで終了。
【ロケ撮影時のメイク室トレーラー等公開!】
ばばーん!
ロケ撮影時のメイク室ってこんな感じなんですね。手前右は電子レンジや軽いキッチン施設がありまして。
美容院みたいな 髪の毛洗ったりするところが!(ちなみにこっちの美容室での洗髪施設、イタイですよね!(涙)学生のときは結構居心地よい施設だったきがするのですが…)
こ、コレは11thの、か、カツラ?!カツラっ?!
10thのお人形がこんなところにおりましてん。欲しいなって思いました。かなり似てました!似てるんですね!(驚)
一方こちらはケータリングのトレーラー
【大後悔】
衣装部屋があったのですが、沢山人が並んでおり、時間内に観ることができませんでした…
他にもステージ1、2で行われていたイベントをもっと網羅し、ARENA会場で行われていたSFXメイクアップのデモンストレーションを見たかったのですが、む、無理でした…。本当に2−3日分の通し券にするべきだったと、悔やまれます…
2013/11/26
2013/11/25
#DoctorWho50thAnniversary 11/23 ドクター・フー50周年セレブレーションに行って来ました!(その1)
"ドクターはいつもウソをつく。そして私たちはみんなに楽しんでもらうために多少はウソをつかなきゃならない”
(〜スティーヴ・モファット、11月23日ドクター・フー50周年セレブレーション・イベントより〜)
こんばんは。Whovian見習いの1号です。今回2005年以降の新生ドクターに関しては自他ともに認めるWhovianの同行者(娘)とともに、行って参りました。今年の最大イベントの一つであるドクター・フー50周年でございます。
ロンドンの大きな展示会場ExCel Londonでの巨大盛大イベントは、正直1日では到底こなせないほどのイベントが行われすぎていて、朝9時前から夕方6時程までいたにも関わらず全体の35−40%楽しめたかどうか…?という状態でした。それほど盛り沢山すぎる内容であり、ファンにとっては「夢が叶う場所」でありました。ブログでは3回にわけてその様子をお伝えしたいと思います。(しらんぷりして、3回以上お届けしていたらすみません)
【イベントの内容】
まず、チケット購入時に SFX Show, Regeneration Show, 11th Hour Showの3本のメインイベントがあること、そしてオプション(追加料金プラス枚数限定)にてサインやキャストとの写真がつけられること、を把握。
イベントの1週間前より、事前予約制の古いコンパニオンたちが登場するトークショーx3本、さらには過去の名作を大きなスクリーンで鑑賞というスクリーンイベントx3本のお知らせが届きました。また我々は23日のチケットだったため、The Day of The Doctor の上映をオンエアより50分前に鑑賞する事前予約制のお知らせも届きました。イベントの全貌が見えないので、とりあえずとすべて事前予約を入れておきます。よって当日までに、ダブルブッキングもふくめ、計13本こなす予定になっていました。
【チケットのタイプ】
なるべく多くのファンをスムーズに喜ばせるための計らいで、チケット購入時にIce WarriorsかWeeping Angelsかの選択がありました。2グループ入り口も出口も別の駅からになり、3つのメインイベントも別別のタイムスケジュールによって進行します。つまりこの2つのグループは同じ空間に同時に存在しながらも、まったく出会うことはないのです。ここからすでにドクターの世界なのです!!
ちなみに我々はIce Warriorsをゲット。コワさと好みの問題ではなく、タイムスケジュール的な問題です。
メインイベントを観るときは必ずこんな感じの長蛇の列(次回詳しくご紹介予定)
メインイベント会場内はこんな感じです。
ステージとの距離感を見ていただければお察しがつくと思いますが、正直、Ice Warriorsで超ラッキーでした。なぜなら(1)最初のショーがSFX SHOWという比較的ダメージの少ないショーだった(*内容は次回詳しくご紹介します)(2)このショーにて、早く並ばないといい席はとれない。そしていい席をとらないと一生後悔するイベントである、と知らされたのです。よって、メインのショーの間のフリー時間に参加しようと思っていた事前予約制のイベントはほぼすべて割愛する意志が固まってしまいました。
【興奮しすぎて、会場マップを把握する情報処理能力が著しく低下】
会場マップっていうのがあったんです。
(地図が大きいため、一部だけになってしまいすみません)冷静にみると、1階から3階までのフロアプラン、かつこの日のイベントスケジュールも網羅してある。しかし5感と第6感でドクターの世界を楽しめる「夢が叶う場所」に身を置いたファンが、これだけの細かな情報をいきなり渡されて、どうやって冷静に脳内処理できるというのでしょう。マップを開いて調べる時間がもったいないという焦りが、理解力を低下させるのです。すべては、事前に情報が漏れないための対策とは思うのですが、このマップ、事前に勉強する時間が欲しかったです(涙)焦ったために、誤った行動をしていた可能性が高いかと思われます。
【何しろ夢が叶う場所なので…】
とはいえ、一つ断言できることは、この会場はWhovianにとってのディズニーランドです。Doctor Who Experienceのような展示してあるエイリアンだけではなく、そこらへんに人気のエイリアン(オフィシャル)が歩いています(コワいのも含む)
ほぼディスニーリゾートと一緒です。各人気キャラ(?)の横にマネージャーさんが存在しました。腕時計とにらめっこしながら、我も我もとツーショットをねだるファンを前に「ごめんなさい。Oodはコレから●●へ行かなければいけないの。あと2−3分しかみんなと一緒に居られないわ」とガッツリ管理しております。サイバーマンもいたんですが、超人気! 一緒に写真とれませんでした!(涙)
【キャストとの写真撮影は、事前予約制でミッキー/ミニー/プーさんとのお写真撮影状態!】
11thとお写真をとるため、我々はスタッフの人に尋ね歩きながら、ようやく3階に会場があることを知ります。しかし3階でも長蛇の列があちこちにできていて、どれに並べばいいのか、そもそも並んでいいのか、まったくわからず!(会場に張り紙や分かりやすい目印/張り紙がない!)焦る我々。最終的にはエイリアンのマネージャーに尋ね、探し当てました。
会場内にていい子に並んでいると、さっそく!11thのなかのMatt Smithがにこやかにファンとお写真をとっているのを目撃!
おおおおおおおおおお!!
11thとのお写真撮影は、工場の流れ作業よりスムーズ。1人(1グループ)のファンのリクエストをきいてしまうと、”我も我も!”になってしまうので、プロカメラマンによるシャッター・パシャリ以外は一切ナシ。ついでにサインも、とか、 写真をとるときの要望もナシでした。ファンは誰ひとりとして11thを困らせたくないので、みな前の人々以上の特別なお願いをしようなんてしませんです。 そしてあっという間に我々の番になってしまいまして!
(*諸事情によりコッソリきているので顔を隠します)
20秒あるかないかの大変短い時間であるにもかかわらず、同行者が近よると、手をとり目線を同レベルに合わせ「ハロー。楽しんでる?日本からきたの?」などと、シャッターが下りてバイバーイとなるまでニコニコと話をしてくれたんですよ!
同行者の証言によると、なぜかすぐに日本人だとわかったらしいんです。そこで同行者は”ドクター、やっぱりなんでもわかるんだ!”とマックス・レベルで舞い上がり、それ以上何を話したか記憶がないそうです。そばにいたワタクシも、「握手!握手してもらう!」ばっかり考えていたので、すみません、頭が真っ白で何も憶えておりません(汗)。
ちなみに、1号の会話…
「Can I shake hands?!」「Sure(ニッコリ)」「Thank you! Thank you!」以上です。(もっとなんか言えよ、って思いました、あとで…萎)
仕事だろうとこの45分x2(2グループ)x3日間、ファン1人1人に、コレだけのサービスするって超人じゃないと無理だと思います。そのサービス精神に「やっぱり11th最高だよね!」となりました(→ゲンキンです)
【事前予約していたイベントを切り捨てなければ行けなかったもう一つのワケ】
先ほどのフロアプランでもわかるとおり、事前予約していたイベントはじつはサブ的なイベントたちだったのです。魅力的なイベントがわんさか行われているエキジビションが、前述の3つのショーのお向かいの会場でドーンと設けられていたのです。そこにステージが2カ所セッティングされ時間を区切り様々なトークショーが行われるほか、お土産やさんやら、関連グッズ専門店やらの屋台が立ち並んでいたり、Doctor Who Experienceで見たような衣装やプロップの展示、それからSFXやメイクアップのデモンストレーションが行われていたり!またサイン会場もこちらでした。
ショップに入るのも並ばないと入れません。 こちらはBBCのオフィシャルショップ
入ったとたんにサイレンスにお出迎えされます。
サイバーマンのように歩くレッスン講座や(こちらはキッズ用の催し物)
Stage 1でグレアム・ノートンのラジオショーが行われていました。番組前と後にはグレアム・ノートンもサインと写真のサービスをしまくり…(ドクターと関係ないですが、ファンにノーといってはいけない場所なだけに、しょうがありません)
照明と方々のフラッシュのせいで、とんじゃって、不必要に光り輝いてます。
下写真は、前回DoctorWhoExperience以降のエピソードにあわせ、アップデートされた展示コーナー。
クラーラちゃんの衣装!
前もみたけど、ついまた写真に収めたがるWhovian 見習い…
ついオールスターにフォーカス。
エイミーのポリースの衣装とか、ツボを心得たセレクションの数々…。
この恐竜もお触り放題だったんで、しっかり感触を味わってきました!(笑)
多分Walking with Dinosaursの恐竜と似たような素材を使っているのではないかしら?とかってな憶測をしておりますが、とてもふわふわの柔らかな素材で、さわりごこちがよかったです!
ほかにもサラ・ジェーン・アドベンチャーの装置や、DWクリスマススペシャルの美術品も!
もちろん、いたるところに、エイリアンたちもおりましたよ
まだまだほんの一部です。この他SFXの紹介ブースや音響効果の紹介ブース、ロケ撮影時のメイク室や衣装部屋の公開など、次回以降に写真をアップしたいと思っています。
ラベル:
Doctor Who
,
DW50周年
2013/11/12
サイモン・ペッグがアメリカン・ギャングスターに?! 米TNTチャンネルの期待のドキュドラマ「Mob City」に出るらしい!
ソースはこちら
スタートレックでは微妙な(爆)スコッティッシュアクセントを披露し、適度にいぢられていたサイモン・ペッグが、今度は1940年代のL.Aを舞台に繰り広げるギャングもののドキュドラマ「Mob City」に出演、アメリカ西海岸人に扮すると報じられております。
役柄は…ギャングとつるむ”三流の米コメディアン”。
もっかい、書きます。
ギャングの腰巾着みたいな(→脚色入ってます)”三流の”米コメディアン役でございます。
番組プロデューサーさんはサイモンの中のよいお友達で、いつも「シリアスもののドラマでサイモンはいけるに違いない」と思っていたそうです。「ちょっと、このサイモンはすごいよ〜〜〜!みんな度肝抜かれちゃうよ〜〜〜!」だそうです。
ちなみに番組のプロデューサーさんは「ショーシャンクの空に」や「グリーン・マイル」など執筆した敏腕かつ才能ある脚本家で、ウォーキング・デッドの製作総指揮もしている Frank Darabont,フランク・ダラボンさん。よく考えれるとこのドラマ自体が注目ですよね!コレ!コレみたいですよね!
スタートレックでは微妙な(爆)スコッティッシュアクセントを披露し、適度にいぢられていたサイモン・ペッグが、今度は1940年代のL.Aを舞台に繰り広げるギャングもののドキュドラマ「Mob City」に出演、アメリカ西海岸人に扮すると報じられております。
役柄は…ギャングとつるむ”三流の米コメディアン”。
もっかい、書きます。
ギャングの腰巾着みたいな(→脚色入ってます)”三流の”米コメディアン役でございます。
番組プロデューサーさんはサイモンの中のよいお友達で、いつも「シリアスもののドラマでサイモンはいけるに違いない」と思っていたそうです。「ちょっと、このサイモンはすごいよ〜〜〜!みんな度肝抜かれちゃうよ〜〜〜!」だそうです。
ちなみに番組のプロデューサーさんは「ショーシャンクの空に」や「グリーン・マイル」など執筆した敏腕かつ才能ある脚本家で、ウォーキング・デッドの製作総指揮もしている Frank Darabont,フランク・ダラボンさん。よく考えれるとこのドラマ自体が注目ですよね!コレ!コレみたいですよね!
2013/11/10
R.グリント、B.ウイショー、C.モーガン他出演のロンドン、ウエストエンドお芝居「Mojo」観ました
【はじめに:マチネを観に行ったので、バックステージドアでのファンサービスはありません。よって画像的にご期待にそえる内容ではありません。よろしくご勘弁ください。G1号より】
奇才Jez Butterworth/ジェズ・バタワースが最初に奇才っぷりを認められた出世作「Mojo」。1995年ロイヤルコートシアターで上演した際には、トム・ホランダー、アンディ・サーキス、エイダン・ギレンと、個性派の実力派俳優が舞台にたち、オリヴィエ賞、イヴニング・スタンダード賞などメジャーな賞を総なめしている名作ですね。映画化もされたので、GG2Eをご愛用くださるGeekなエンタメファンの方々には、なじみのある作品ではないでしょうか?
と思ったら!(汗)現在、ゲット不可能ですか?!こ、コレは失礼しました(汗)…ええと、YOUTUBEで全編視聴可能のようです。また、ブートで売買されているようです。(一応リンクははらないでおきますが、よいことのような気はしています…。)
その名作が今をときめく若手人気俳優たちによって再びロンドンのシアターシーンに蘇っております。プレビュー期間中は良席もおトクなお値段なので、万年エンタメ金欠な1号はこのときを狙い、行って参りました。以下は、作家の脚本が好きな1号からみた私的感想です。
【パンフ内の写真はモノクロでこんな感じ…】
【一応おさらい。Mojoのお話は…】
エルヴィス、チャック・ベリー、バディ・ホーリーなどのアメリカ発ロックンロール旋風に煽動され、イギリス発のロックンロールシーンがフツフツと沸騰しつつある1950年代終わりのロンドン、SOHO。クラブ・アトランティックのレジデント・アーティスト、シルヴァー・ジョニーの人気がクラブシーンで急沸騰し、アトランティックには彼をみたいと毎日長蛇の行列。ドル箱ならぬポンド箱スターの素質を持つ金の卵を前に、SOHOの権力者たちが目の色を変えて注目している…という設定になっています。幕開けはアトランティックの2階事務所で、クラブのオーナー、エズラがシルヴァー・ジョニーのことで密談中という状況。その部屋越しに、雇用人のポッツとスウィートがあーだこーだとどうでもいい話をしながら部屋の向こう側を推測するシーンからスタートします。
【登場人物紹介】
ポッツ:(ダニエル・メイ) クラブの雇用人。いわゆる雑務全般をやっています。非常におしゃべりです。あることないことペラペラしゃべります。タランティーノ監督の「レザボア・ドッグス」のMr.ピンクくらいよくしゃべります。
スウィート:(ルパート・グリント) クラブの雇用人。こちらも雑務全般。ポッツとスゥイートは、Sベケットの「ゴドーを待ちながら」のウラディミールとエストラゴンを彷彿とさせるキャラクターかと思います。とくにスウィートはこの芝居で一番のボケ役かと思います。本作がブラックコメディとして光るために、かなり責任大な役柄だと思います。
ミッキー:(ブレンダン・コイル) クラブ・アトランティックのマネージャー。
スキニー: (コリン・モーガン) クラブの雇用人。マネージャーのミッキーに贔屓にされている様子。すくなくともポッツとスウィートはジェラシーを感じています。そして、それが理由かどうかは?ですが、ベイビーから嫌がらせをうけているようです。
ベイビー: (ベン・ウィショー) クラブのオーナー、エズラの息子。サイコパス(ちょっとイッちゃってる)です。SHERLOCKのモリアーティのようなカワコワ系です。
シルヴァー・ジョニー:トム・リース・ハリス 今注目のロックン・ローラー。エズラにとっての金の卵であり、ギャングのボス、ロスがツバを付けようとしているミュージシャンです。
(エズラやロスは、物語の重要な登場人物ですが、芝居では実際には登場しません)
[英語的なメモ】ロンドン、SOHOのクラブ経営やギャング …なので、下町ロンドンアクセントが効いている英語になります。具体的にはみなさんTHをFで発音します。聞き慣れてないと、結構何を言ってるのかわかりずらいかと個人的には思っています。本作を観に行かれる方は、例えばガイ・リッチー監督の「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ/スナッチ [Blu-ray] 」を視聴するなど、ロンドン下町英語のシャワーを浴びて自主トレしておいたほうがよいかもしれないです。
【個人的な見どころ】
なんといっても作家のファンなので、作家の魅力がきちんと味われば万々歳です。ではその作家、ジェズ・バタワースの魅力とは何かといえば、主に2点です。
1「平穏かつナンセンスな世界に妙に不穏で不吉な空気がまぎれこんでいて、潜在的な緊迫状態が続くなか、突如 どっかーん!と爆弾がはじけとび、とんでもない事態になっている」です。90年代のシアトル、オルタナ・ロック音のような、突然やってくるエネルギーの爆発系な世界です。
2. 笑っている場合ではない、戦慄かつ残酷極まりないその瞬間にぶはっ、と吹き出さずにはいられないマヌケなセリフの発射。どうしようもないほどにリアルな反応であり、かつ、笑わずにはいられない。この究極の悲劇と喜劇が同じ瞬間に共存する。この奇跡の共存を、同作家の脚本&マーク・ライアンス主演「Jerusalem/イエルサレム」で体験してしまったため、同様の経験を期待せずにはいられないのです。
【感想】
ゴリゴリとした、硬派でワーキング・クラスなオトコの表現、様々な解釈ができる漠然とした表現も沢山盛り込まれた脚本です。役者のせりふまわしでいかようにも調理できる。 極上の食材、そのままかじってむしゃむしゃしてもおいしい食材を、この才能溢れる人気の役者さんたちがよってたかって作ってくれた料理はどれだけおいしかったのか?そんな観点からの感想です。
ルパート・グリント君
ルパート・グリント君はこれが初舞台ということですが、やはり鍛え方が違うのですね。きちんとコブシがきいた「ボケ」を作り出していました。(スウィートは中でも一番のボケ役だと思います。)たとえば、すぐワタワタするので(心を落ち着けるために)あったかいミルクが必要だ、というセリフがきちんとRunning gag(繰り返し登場するお約束ギャグ)に聞こえたり。
ほかにもエズラが殺されたと知らせを受けたときの状況をミッキーが説明する際。エズラの殺され方が”まっぷたつに切られて、ゴミ箱に捨てられた”なので、戦慄と緊迫の空気が蔓延しているんです。しかし、スウィート(ルパート君)が絶妙のタイミングで「Are you sure?」とボケる。 文字にすると伝わっていない気分100%なんですが、ココで会場がぶっと吹き出してしまうんです…。
また、修羅場をみて飛んで逃げていき、一番見えないところに隠れちゃうにも関わらず、一番存在感があるというのは、「ロン(ハリー・ポッター・シリーズ)」で鍛え上げた彼の得意技だからかもしれないですよね。
コリン・モーガン君
「魔術師マーリン」のマーリンでおなじみのコリン・モーガン扮するスキニーは、サイコなベイビーとの一番の修羅場で対面し、その修羅場で芝居を壊すことなくユーモアを見せなければならない非常に難しい役柄だと思うのです。そこでコリン君は、観客が心打たれる(そして思わずブッと吹き出してしまう)スキニーを演じてくれていました。いい仕事してくれてます!「Mojo」がブラック・コメディとして正しいトーンになるための切り盛りをしてくれていた気がします。舞台俳優としての技量に感動してしまいました。(よって、モタモタしていてチケットがとれず見損ねた、コリン君のグローブ座でのTempestが、改めて悔やまれてなりません…)
ベイビーにいつもタマをぎゅっと握られる。セクシャルな意味ではなくやるから…痛いんだ。もう絶対こんな店やめてやる。オレだって子どもがいつか欲しいと思うかもしれねえんだぜ”と。この”I might want to have children one day"というセリフ。コレも、実際に彼が喋るとぶっと笑える。とくにクライマックスは、高いお金(プレビュー値段だけど!!汗)を出して見に来てよかった〜と思えました、はい。
ベン・ウィショー君(さん?)
観客が不穏な緊迫感の連続、そして壮絶かつ息を飲むほどの戦慄をヴィヴィッドに感じられるのは、ベイビーのサイケだと思っています。父親が死んでも、涙一つこぼさない。人情のある凡人だったらまず勇気のでないことを、平常心でいとも簡単にやってしまう。そして、そのサイケな言動には、少年期の残虐で暗い過去、そして不満や憤りが潜んでいる… そんな病んだ闇を体現しなければいけない。非常に複雑で難しい。そしてバタワース好きの醍醐味を生み出す役柄だと思います。
1号が観劇した回では、正直そのサイケなパワー、怒りや不満といった負のパワーがマックス・レベルまで出ていない印象を受けました。ウィショー君の表現の仕方とこちらの期待したものが単純に違ったのかもしれませんし、単純にウィショー君は調整中だったのかもしれません(何しろプレビュー期間中ですから!)
【余談ですが…】
あくまで個人的にですが、ウィショー君といえば
●Bカンバーバッチさんもちょっとだけ出演していた番組「Nathan Barley: Series 1 [DVD] 」で、いつも主人公にいじめられていたITオタクのピングー
●ずば抜けた嗅覚を持って香水を作る(女性を殺して、ですが 汗)映画「パフューム ある人殺しの物語 [Blu-ray] 」のグルヌイユ
●「普段友人宅にお呼ばれにいっても、その場にいる人々がウィショー君の存在に気づかないまま数時間過ぎてしまう」というほど”存在を消す”のが得意なウィショー君(素の本人)
… そんな彼が、セリフ一つ吐かずに劇場内で強烈な存在感を出すベイビーを演る?!どんなベイビーになるのだろう? と、無駄にヘンな期待をしたかもしれないです。
(あくまで1号が観た回、ということですので、ご了承ください)
ちなみに「Nathan Barley」 で主人公ネイサンに毎回いじめられるITオタク(というかアニメ−ション制作)ピングー役のウィショー君はYOU TUBEでもお楽しみいただけます。
(第1話では電気ショックでいじめられて、ズボンが落ちてグンゼパンツみたいんのが見えます…あの、マジでシャレにならないくらいかわいそうなんです…だからタイムコードは割愛します…ホントにかわいそうなんです(涙)
【まとめ】
なんだかんだ言ってますが、かっこいい英国俳優さんたちによる名作をナマで観れるというのはすばらしきことだと思います。チラホラでしたが残席はあるようですので、もし機会がありましたらぜひ観てみてください。
あ!ちなみに、ミッキー役のブレンダン・コイル氏は当然素晴らしいミッキーでしたよ! そしてポッツ役のダニエル・メイに関してはもにょもにょしちゃうので、スルーさせてください。(こちらもワタシが見た回、ということでご了承ください。)
奇才Jez Butterworth/ジェズ・バタワースが最初に奇才っぷりを認められた出世作「Mojo」。1995年ロイヤルコートシアターで上演した際には、トム・ホランダー、アンディ・サーキス、エイダン・ギレンと、個性派の実力派俳優が舞台にたち、オリヴィエ賞、イヴニング・スタンダード賞などメジャーな賞を総なめしている名作ですね。映画化もされたので、GG2Eをご愛用くださるGeekなエンタメファンの方々には、なじみのある作品ではないでしょうか?
と思ったら!(汗)現在、ゲット不可能ですか?!こ、コレは失礼しました(汗)…ええと、YOUTUBEで全編視聴可能のようです。また、ブートで売買されているようです。(一応リンクははらないでおきますが、よいことのような気はしています…。)
その名作が今をときめく若手人気俳優たちによって再びロンドンのシアターシーンに蘇っております。プレビュー期間中は良席もおトクなお値段なので、万年エンタメ金欠な1号はこのときを狙い、行って参りました。以下は、作家の脚本が好きな1号からみた私的感想です。
【パンフ内の写真はモノクロでこんな感じ…】
【一応おさらい。Mojoのお話は…】
エルヴィス、チャック・ベリー、バディ・ホーリーなどのアメリカ発ロックンロール旋風に煽動され、イギリス発のロックンロールシーンがフツフツと沸騰しつつある1950年代終わりのロンドン、SOHO。クラブ・アトランティックのレジデント・アーティスト、シルヴァー・ジョニーの人気がクラブシーンで急沸騰し、アトランティックには彼をみたいと毎日長蛇の行列。ドル箱ならぬポンド箱スターの素質を持つ金の卵を前に、SOHOの権力者たちが目の色を変えて注目している…という設定になっています。幕開けはアトランティックの2階事務所で、クラブのオーナー、エズラがシルヴァー・ジョニーのことで密談中という状況。その部屋越しに、雇用人のポッツとスウィートがあーだこーだとどうでもいい話をしながら部屋の向こう側を推測するシーンからスタートします。
【登場人物紹介】
ポッツ:(ダニエル・メイ) クラブの雇用人。いわゆる雑務全般をやっています。非常におしゃべりです。あることないことペラペラしゃべります。タランティーノ監督の「レザボア・ドッグス」のMr.ピンクくらいよくしゃべります。
スウィート:(ルパート・グリント) クラブの雇用人。こちらも雑務全般。ポッツとスゥイートは、Sベケットの「ゴドーを待ちながら」のウラディミールとエストラゴンを彷彿とさせるキャラクターかと思います。とくにスウィートはこの芝居で一番のボケ役かと思います。本作がブラックコメディとして光るために、かなり責任大な役柄だと思います。
ミッキー:(ブレンダン・コイル) クラブ・アトランティックのマネージャー。
スキニー: (コリン・モーガン) クラブの雇用人。マネージャーのミッキーに贔屓にされている様子。すくなくともポッツとスウィートはジェラシーを感じています。そして、それが理由かどうかは?ですが、ベイビーから嫌がらせをうけているようです。
ベイビー: (ベン・ウィショー) クラブのオーナー、エズラの息子。サイコパス(ちょっとイッちゃってる)です。SHERLOCKのモリアーティのようなカワコワ系です。
シルヴァー・ジョニー:トム・リース・ハリス 今注目のロックン・ローラー。エズラにとっての金の卵であり、ギャングのボス、ロスがツバを付けようとしているミュージシャンです。
(エズラやロスは、物語の重要な登場人物ですが、芝居では実際には登場しません)
[英語的なメモ】ロンドン、SOHOのクラブ経営やギャング …なので、下町ロンドンアクセントが効いている英語になります。具体的にはみなさんTHをFで発音します。聞き慣れてないと、結構何を言ってるのかわかりずらいかと個人的には思っています。本作を観に行かれる方は、例えばガイ・リッチー監督の「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ/スナッチ [Blu-ray] 」を視聴するなど、ロンドン下町英語のシャワーを浴びて自主トレしておいたほうがよいかもしれないです。
【個人的な見どころ】
なんといっても作家のファンなので、作家の魅力がきちんと味われば万々歳です。ではその作家、ジェズ・バタワースの魅力とは何かといえば、主に2点です。
1「平穏かつナンセンスな世界に妙に不穏で不吉な空気がまぎれこんでいて、潜在的な緊迫状態が続くなか、突如 どっかーん!と爆弾がはじけとび、とんでもない事態になっている」です。90年代のシアトル、オルタナ・ロック音のような、突然やってくるエネルギーの爆発系な世界です。
2. 笑っている場合ではない、戦慄かつ残酷極まりないその瞬間にぶはっ、と吹き出さずにはいられないマヌケなセリフの発射。どうしようもないほどにリアルな反応であり、かつ、笑わずにはいられない。この究極の悲劇と喜劇が同じ瞬間に共存する。この奇跡の共存を、同作家の脚本&マーク・ライアンス主演「Jerusalem/イエルサレム」で体験してしまったため、同様の経験を期待せずにはいられないのです。
【感想】
ゴリゴリとした、硬派でワーキング・クラスなオトコの表現、様々な解釈ができる漠然とした表現も沢山盛り込まれた脚本です。役者のせりふまわしでいかようにも調理できる。 極上の食材、そのままかじってむしゃむしゃしてもおいしい食材を、この才能溢れる人気の役者さんたちがよってたかって作ってくれた料理はどれだけおいしかったのか?そんな観点からの感想です。
ルパート・グリント君
ルパート・グリント君はこれが初舞台ということですが、やはり鍛え方が違うのですね。きちんとコブシがきいた「ボケ」を作り出していました。(スウィートは中でも一番のボケ役だと思います。)たとえば、すぐワタワタするので(心を落ち着けるために)あったかいミルクが必要だ、というセリフがきちんとRunning gag(繰り返し登場するお約束ギャグ)に聞こえたり。
ほかにもエズラが殺されたと知らせを受けたときの状況をミッキーが説明する際。エズラの殺され方が”まっぷたつに切られて、ゴミ箱に捨てられた”なので、戦慄と緊迫の空気が蔓延しているんです。しかし、スウィート(ルパート君)が絶妙のタイミングで「Are you sure?」とボケる。 文字にすると伝わっていない気分100%なんですが、ココで会場がぶっと吹き出してしまうんです…。
また、修羅場をみて飛んで逃げていき、一番見えないところに隠れちゃうにも関わらず、一番存在感があるというのは、「ロン(ハリー・ポッター・シリーズ)」で鍛え上げた彼の得意技だからかもしれないですよね。
コリン・モーガン君
「魔術師マーリン」のマーリンでおなじみのコリン・モーガン扮するスキニーは、サイコなベイビーとの一番の修羅場で対面し、その修羅場で芝居を壊すことなくユーモアを見せなければならない非常に難しい役柄だと思うのです。そこでコリン君は、観客が心打たれる(そして思わずブッと吹き出してしまう)スキニーを演じてくれていました。いい仕事してくれてます!「Mojo」がブラック・コメディとして正しいトーンになるための切り盛りをしてくれていた気がします。舞台俳優としての技量に感動してしまいました。(よって、モタモタしていてチケットがとれず見損ねた、コリン君のグローブ座でのTempestが、改めて悔やまれてなりません…)
ベイビーにいつもタマをぎゅっと握られる。セクシャルな意味ではなくやるから…痛いんだ。もう絶対こんな店やめてやる。オレだって子どもがいつか欲しいと思うかもしれねえんだぜ”と。この”I might want to have children one day"というセリフ。コレも、実際に彼が喋るとぶっと笑える。とくにクライマックスは、高いお金(プレビュー値段だけど!!汗)を出して見に来てよかった〜と思えました、はい。
ベン・ウィショー君(さん?)
観客が不穏な緊迫感の連続、そして壮絶かつ息を飲むほどの戦慄をヴィヴィッドに感じられるのは、ベイビーのサイケだと思っています。父親が死んでも、涙一つこぼさない。人情のある凡人だったらまず勇気のでないことを、平常心でいとも簡単にやってしまう。そして、そのサイケな言動には、少年期の残虐で暗い過去、そして不満や憤りが潜んでいる… そんな病んだ闇を体現しなければいけない。非常に複雑で難しい。そしてバタワース好きの醍醐味を生み出す役柄だと思います。
1号が観劇した回では、正直そのサイケなパワー、怒りや不満といった負のパワーがマックス・レベルまで出ていない印象を受けました。ウィショー君の表現の仕方とこちらの期待したものが単純に違ったのかもしれませんし、単純にウィショー君は調整中だったのかもしれません(何しろプレビュー期間中ですから!)
【余談ですが…】
あくまで個人的にですが、ウィショー君といえば
●Bカンバーバッチさんもちょっとだけ出演していた番組「Nathan Barley: Series 1 [DVD] 」で、いつも主人公にいじめられていたITオタクのピングー
●ずば抜けた嗅覚を持って香水を作る(女性を殺して、ですが 汗)映画「パフューム ある人殺しの物語 [Blu-ray] 」のグルヌイユ
●「普段友人宅にお呼ばれにいっても、その場にいる人々がウィショー君の存在に気づかないまま数時間過ぎてしまう」というほど”存在を消す”のが得意なウィショー君(素の本人)
… そんな彼が、セリフ一つ吐かずに劇場内で強烈な存在感を出すベイビーを演る?!どんなベイビーになるのだろう? と、無駄にヘンな期待をしたかもしれないです。
(あくまで1号が観た回、ということですので、ご了承ください)
ちなみに「Nathan Barley」 で主人公ネイサンに毎回いじめられるITオタク(というかアニメ−ション制作)ピングー役のウィショー君はYOU TUBEでもお楽しみいただけます。
(第1話では電気ショックでいじめられて、ズボンが落ちてグンゼパンツみたいんのが見えます…あの、マジでシャレにならないくらいかわいそうなんです…だからタイムコードは割愛します…ホントにかわいそうなんです(涙)
【まとめ】
なんだかんだ言ってますが、かっこいい英国俳優さんたちによる名作をナマで観れるというのはすばらしきことだと思います。チラホラでしたが残席はあるようですので、もし機会がありましたらぜひ観てみてください。
あ!ちなみに、ミッキー役のブレンダン・コイル氏は当然素晴らしいミッキーでしたよ! そしてポッツ役のダニエル・メイに関してはもにょもにょしちゃうので、スルーさせてください。(こちらもワタシが見た回、ということでご了承ください。)
2013/11/04
The Stone Roses Made of Stone日本公開記念☆2013年6月15日Glasgow Green(グラスゴー・グリーン)ライブ体験記です
伝説のバンドです。
ザ・ストーン・ローゼズ メイド・オブ・ストーン/The Stone Roses / Made of Stone
11月2日(土)より、新宿シネマカリテにて全国順次公開!
公開情報など詳しくはこちら http://www.tsrmos.com/
私もザ・ストーン・ローゼズを追いかけて英国留学を決意した日本人ファンの1人です。”ローゼズがいなければ今の自分はおりません(&英語力もアップしませんでした)”…という人生を送る沢山の日本人の1人です。(周囲を見渡しても、決して珍しいケースではありません。)ブログでは、2013年6月15日スコットランド・グラスゴーはグラスゴー・グリーンで行われた彼らのライブの体験レポートをアップします。
【ザ・ストーン・ローゼズとグラスゴー・グリーン】
The Stone Rosesのバイオグラフィー「ザ・ストーン・ローゼズ・ストーリー 誕生と、解散と、復活と。 」を読んだ方はご存知かと思いますが、バンドとスコットランドのグラスゴーは他の都市と比べてちょっとだけ特別な関係にあります。というのも2011年の再結成前、イアン、レニ、マニ、ジョンの4人がともにステージに立った最後のライブがグラスゴー・グリーンだったのですね。一つ一つのライブをイベントフル(eventful)に行ってきた彼らが、2013年のライブ活動にてこの場所を選んだことに、ファンは特別な思いを寄せています。とくにスコットランドのファンは”俺たちはマンチェスターの次くらいに特別に思われている”くらいな勢いで、嬉しく思っています。
1990年のグラスゴー・グリーンの様子については、Louder Than Warにてどうぞ。
(英語のみです)
【グラスゴー・グリーンは…】エディンバラーグラスゴ間を結ぶグラスゴー・クイーン・ストリート駅より徒歩で20分程度の場所にあります。
大きな地図で見る
なにはともあれ、チケットを手に行けることを再確認。あらためて騒ぎます。
街は色々ローゼズがらみでイベントやってまして。会場近 いバーにてやっていた当時のローゼズの写真展示イベント です。
Set in Stone exhibition by Ian Tilton
フォトグラファーのIan Tilton 氏と。めちゃめちゃ良い人で氏の写真がどれだけファンの宝物だ ったか、ぶるぶるふるえながら半泣きでぶちまけ続けたのですが、にこにこきいてくれま した(涙
こちらが写真集
The Stone Roses: Set In Stone
写真集は絶対におすすめです。というのも、カメラマンの視点からみたローゼズを綴ってくれているのです。撮影中のエピソードをカメラ技術的、ジャーナリズム的に書いてくれているので他のどこでも読んだことのない、知られざるバンドのストーリー、そしてこの時代のUK音楽について垣間みることができます。本当に感動です。
開場時間4時に近づいたため、グラスゴー・グリーンへ。すでにエントランスがディズニーランドのトイ・ストーリー状態ですが、入場後どこもよらずにステージ前へ直行。
マニ側のフェンスにかぶりつき完了です。ちなみに前日からトイレにいかないトレーニング(=1日500ML以上の水分をとらない)をしており、フェンス前で地蔵になる準備も完了。絶対に動きません。トイレもビールもライブが終ってからやります。
英国の音楽フェスにこなくなって久しいことがバレバレになってしまうのですが、汗)フェンスが2段階にわかれていることに???でした。前方スペースには、VIPリストバンドとは別に、先着順で灰色のリストバンドがもらえ入ることができたんですね。リストバンドがあれば、出入りが可能。もらえなくても入れるのですが、一度出たら入れる可能性はほぼゼロ、というシステムでした。
なんですが!なぜかこのフェンスかぶりつきのエリアに入ってくる人が少ないんです。ゆるっゆる。一方2つ目のフェンス越しはみるみるうちに… 1発目のTheVi ewが出るマエから戦々恐々です。
しかも不思議なことに、こんなにガラガラなのにこのエリアへは入場規制がかかっている?!
たしかに、お酒も買わずトイレも行かず、まずはポジション確保にき て正解だったことは確かですが…それでも、我々はラッキーな平民だったとしか思えません…(パンクで貧乏なんでVIPのチケットなんて持ってません)
【そしてまずは、The Viewの登場】すいません、写真とるのを忘れました…というのも2つめのフェンス越しのお客さんの様子に圧倒されちゃいまして(汗)そっちばっかり写真とっちゃいました。しょっぱなからこんな調子なんですね。
ズームしますとですね、
ビールが飛びまくってます。紙やプラスチックに入ったビールならいいんですが、瓶に入ったサイダーがゴンゴン飛んで来まして、ステージへ向いていると背後でゴン!ゴン!って重い物体が落ちる音がするんですね(マジです)瓶だったんですね。
他にもなんかイロイロ飛んでまして…
(注:あの赤い火炎物がこっちに飛んで来ます。一つじゃないです)
グラスゴーでのフェス規模の野外ライブははじめてだったので、The Viewのプレイ中はその環境に慣れるので精一杯でした…。
The Viewのライブのあと、あわてて出てきた表示。
今さら感ひとしおなところもふくめて、グラスゴーらしさ満喫。
次の登場はJake Bugg。ライブで聞くと、ホントThe La's 的なグルーヴィーでノスタルジックな声質ですね! もちろん今度は撮りましたよ!
写真やTVで見ているときより、結構ほっぺがぷっくりしていて、生の容姿は19歳らしかった…(→ あくまで個人的な感想です)
ちなみに、禁止のお達しなんか見てるのはワタシくらいでして、世間は相変わらず
燃〜えろよ、燃えろ〜〜よぉ!More flares and fireworks... なグラスゴーです。
【そしていよいよThe Primal Scream 登場!】プライマル・スクリームのボビーはグラスゴー出身でして、今もマウント・フロリダ地区のホニャララ通りにお父さんが住んでおります。(→地元の人は大抵知っている話)お父さんはボビーの活躍ぶりを誇りに思っており、おうちの壁には、Jesus & Mary Chain (→ジザメリ)プライマル・スクリームのレコードが沢山飾られているんだそうです。(目撃者談)すごくイロイロお話してくれるらしいです。(知人談)
プライマルは、ファンが喜ぶ曲から2013年リリースのアルバム「More Light」からの曲までコンパクトに1時間ほどやってくださいました。ボビーの相変わらずのやさぐれ感がファンにはツボです。
普段ならプライマルで完全燃焼するタイプなのですが、今回は事情が事情なだけに、すべてのエネルギーはセーブです。プライマルには失礼ですが、どうにも他のものにエンジョイする、という気持ちになれません。プライマルなのにステージに向けて五感が集中しつづけていられないという洋楽ファン失格な状態です。そんなわけでふと周囲を見渡すと、
おばあちゃんが、プライマルで超盛上がっています。かわいいおばあちゃんがロックをエンジョイしている!ということで、周り中のお客さんも感動してしまい、次々にダンスのお誘いが!
おばーちゃんダンスダンスダンス。超かわいかったです(もしかして、このおばあちゃん、御関係者の方かもとか思いました。おばあちゃんが大変な思いをせずにライブをエンジョイできるように入場規制かかっていたのかな、という気が!というのも、おばあちゃんが退場してほどなく、我々の前方エリアも後方のエリアと同様になったからです。)
【プライマル終了。そしていよいよ…】 すでに5ヶ月は前の話なのに、タイプをしていてまだ心臓がバクバクできる。それがローゼズのファンです。(→かなり一般的)いよいよ、セットチェンジです!
じつはこの日はもともと大雨と予想されていました。雨のフェスほど足場が地獄なことはないので、履き捨てるつもりでチャリティショップにて5ポンドで購入した靴をはき備えていたんですね。意外にも当日はパラパラ降ったりやんだりの繰り返し程度だったので、「ラッキーだったね〜」と言っていたくらい。ところが次はいよいよ神降臨!となる段階になって…
めっちゃどしゃ降り(汗)
で、でもほどなく雨はやみ、空には2重の虹が!!(見えます?)
うっすら陽も差し、ここらへんから記憶がうつろになります…
スコットランドですから、敬意を払って、まずはバグパイプ。
そして…
神降臨。(以下、まともな解説になっておりません。ライブレビューはこちらをご覧ください(英語のみ))
マニとレニマニとレニ。マニとレニったらマニとレニです。
I am the Resurrectionにて、イアンがステージをおりてファンとダイレクトにコミュニケート。観客とパフォーマーの垣根が物理的に超える奇跡の融合の瞬間ですね。この奇跡にレニ、マニ、ジョンのプレイは必要不可欠なんですよね。
お隣の男の子(20歳)が自分のかぶった帽子を出してさ けんだら、かぶってポーズとってくれたイアン。男の子、帽子 握りしめて泣いてました。彼は生まれたときはローゼズはすでに解散。ローゼズを知ったその日から彼らが自分のヒーローだったそうです。再結成でのヒートン・パークでライブを体験し、彼らへの愛はいっそう深まり、この日をずっとずっと心待ちにしていたんだとか。話をきいて、一緒に泣いたのは私です。まるで「Made of Stone」のスピンオフみたいなエピソードです…。
(ちなみにこの直後、叫び続けてた私も、手パッチンしてもらえました。人生の半分以上の思いが救われた気分になりました)
【夢のような嵐が去り…】55000人ほどのファンが集まっていたため、街中はどこを歩いていてもローゼズのファンしかいない状態です。興奮さめやらずで、宿泊先近くのバーに入った我々ですが、他のお客さんもみなライブに行った人ばかり。ということで、バー全体で同窓会状態でした。
ライブが終ったことが信じられないまま翌朝を迎え、ついつい昨晩の感動のかけらをさがしにグラスゴー・グリーンへ…。
う、うむ(汗)
すべての意味で最高の体験となりました…
【備考】このライブのセットリストは…
【GG2Eより】
マンチェスターのアクセントに慣れ親しみ、バンドの残した言葉で英語のお勉強を図りたい方は英語教師Matthewの英語力アップメモが満載のGG2Eの記事をぜひお試しください。
ザ・ストーン・ローゼズ メイド・オブ・ストーン/The Stone Roses / Made of Stone
11月2日(土)より、新宿シネマカリテにて全国順次公開!
公開情報など詳しくはこちら http://www.tsrmos.com/
私もザ・ストーン・ローゼズを追いかけて英国留学を決意した日本人ファンの1人です。”ローゼズがいなければ今の自分はおりません(&英語力もアップしませんでした)”…という人生を送る沢山の日本人の1人です。(周囲を見渡しても、決して珍しいケースではありません。)ブログでは、2013年6月15日スコットランド・グラスゴーはグラスゴー・グリーンで行われた彼らのライブの体験レポートをアップします。
【ザ・ストーン・ローゼズとグラスゴー・グリーン】
The Stone Rosesのバイオグラフィー「ザ・ストーン・ローゼズ・ストーリー 誕生と、解散と、復活と。 」を読んだ方はご存知かと思いますが、バンドとスコットランドのグラスゴーは他の都市と比べてちょっとだけ特別な関係にあります。というのも2011年の再結成前、イアン、レニ、マニ、ジョンの4人がともにステージに立った最後のライブがグラスゴー・グリーンだったのですね。一つ一つのライブをイベントフル(eventful)に行ってきた彼らが、2013年のライブ活動にてこの場所を選んだことに、ファンは特別な思いを寄せています。とくにスコットランドのファンは”俺たちはマンチェスターの次くらいに特別に思われている”くらいな勢いで、嬉しく思っています。
1990年のグラスゴー・グリーンの様子については、Louder Than Warにてどうぞ。
(英語のみです)
【グラスゴー・グリーンは…】エディンバラーグラスゴ間を結ぶグラスゴー・クイーン・ストリート駅より徒歩で20分程度の場所にあります。
大きな地図で見る
なにはともあれ、チケットを手に行けることを再確認。あらためて騒ぎます。
街は色々ローゼズがらみでイベントやってまして。会場近
Set in Stone exhibition by Ian Tilton
フォトグラファーのIan Tilton 氏と。めちゃめちゃ良い人で氏の写真がどれだけファンの宝物だ
こちらが写真集
The Stone Roses: Set In Stone
写真集は絶対におすすめです。というのも、カメラマンの視点からみたローゼズを綴ってくれているのです。撮影中のエピソードをカメラ技術的、ジャーナリズム的に書いてくれているので他のどこでも読んだことのない、知られざるバンドのストーリー、そしてこの時代のUK音楽について垣間みることができます。本当に感動です。
開場時間4時に近づいたため、グラスゴー・グリーンへ。すでにエントランスがディズニーランドのトイ・ストーリー状態ですが、入場後どこもよらずにステージ前へ直行。
マニ側のフェンスにかぶりつき完了です。ちなみに前日からトイレにいかないトレーニング(=1日500ML以上の水分をとらない)をしており、フェンス前で地蔵になる準備も完了。絶対に動きません。トイレもビールもライブが終ってからやります。
英国の音楽フェスにこなくなって久しいことがバレバレになってしまうのですが、汗)フェンスが2段階にわかれていることに???でした。前方スペースには、VIPリストバンドとは別に、先着順で灰色のリストバンドがもらえ入ることができたんですね。リストバンドがあれば、出入りが可能。もらえなくても入れるのですが、一度出たら入れる可能性はほぼゼロ、というシステムでした。
なんですが!なぜかこのフェンスかぶりつきのエリアに入ってくる人が少ないんです。ゆるっゆる。一方2つ目のフェンス越しはみるみるうちに… 1発目のTheVi
しかも不思議なことに、こんなにガラガラなのにこのエリアへは入場規制がかかっている?!
【そしてまずは、The Viewの登場】すいません、写真とるのを忘れました…というのも2つめのフェンス越しのお客さんの様子に圧倒されちゃいまして(汗)そっちばっかり写真とっちゃいました。しょっぱなからこんな調子なんですね。
ズームしますとですね、
ビールが飛びまくってます。紙やプラスチックに入ったビールならいいんですが、瓶に入ったサイダーがゴンゴン飛んで来まして、ステージへ向いていると背後でゴン!ゴン!って重い物体が落ちる音がするんですね(マジです)瓶だったんですね。
他にもなんかイロイロ飛んでまして…
グラスゴーでのフェス規模の野外ライブははじめてだったので、The Viewのプレイ中はその環境に慣れるので精一杯でした…。
The Viewのライブのあと、あわてて出てきた表示。
今さら感ひとしおなところもふくめて、グラスゴーらしさ満喫。
次の登場はJake Bugg。ライブで聞くと、ホントThe La's 的なグルーヴィーでノスタルジックな声質ですね! もちろん今度は撮りましたよ!
写真やTVで見ているときより、結構ほっぺがぷっくりしていて、生の容姿は19歳らしかった…(→ あくまで個人的な感想です)
ちなみに、禁止のお達しなんか見てるのはワタシくらいでして、世間は相変わらず
燃〜えろよ、燃えろ〜〜よぉ!More flares and fireworks... なグラスゴーです。
【そしていよいよThe Primal Scream 登場!】プライマル・スクリームのボビーはグラスゴー出身でして、今もマウント・フロリダ地区のホニャララ通りにお父さんが住んでおります。(→地元の人は大抵知っている話)お父さんはボビーの活躍ぶりを誇りに思っており、おうちの壁には、Jesus & Mary Chain (→ジザメリ)プライマル・スクリームのレコードが沢山飾られているんだそうです。(目撃者談)すごくイロイロお話してくれるらしいです。(知人談)
プライマルは、ファンが喜ぶ曲から2013年リリースのアルバム「More Light」からの曲までコンパクトに1時間ほどやってくださいました。ボビーの相変わらずのやさぐれ感がファンにはツボです。
普段ならプライマルで完全燃焼するタイプなのですが、今回は事情が事情なだけに、すべてのエネルギーはセーブです。プライマルには失礼ですが、どうにも他のものにエンジョイする、という気持ちになれません。プライマルなのにステージに向けて五感が集中しつづけていられないという洋楽ファン失格な状態です。そんなわけでふと周囲を見渡すと、
おばあちゃんが、プライマルで超盛上がっています。かわいいおばあちゃんがロックをエンジョイしている!ということで、周り中のお客さんも感動してしまい、次々にダンスのお誘いが!
おばーちゃんダンスダンスダンス。超かわいかったです(もしかして、このおばあちゃん、御関係者の方かもとか思いました。おばあちゃんが大変な思いをせずにライブをエンジョイできるように入場規制かかっていたのかな、という気が!というのも、おばあちゃんが退場してほどなく、我々の前方エリアも後方のエリアと同様になったからです。)
【プライマル終了。そしていよいよ…】 すでに5ヶ月は前の話なのに、タイプをしていてまだ心臓がバクバクできる。それがローゼズのファンです。(→かなり一般的)いよいよ、セットチェンジです!
じつはこの日はもともと大雨と予想されていました。雨のフェスほど足場が地獄なことはないので、履き捨てるつもりでチャリティショップにて5ポンドで購入した靴をはき備えていたんですね。意外にも当日はパラパラ降ったりやんだりの繰り返し程度だったので、「ラッキーだったね〜」と言っていたくらい。ところが次はいよいよ神降臨!となる段階になって…
めっちゃどしゃ降り(汗)
で、でもほどなく雨はやみ、空には2重の虹が!!(見えます?)
うっすら陽も差し、ここらへんから記憶がうつろになります…
スコットランドですから、敬意を払って、まずはバグパイプ。
そして…
神降臨。(以下、まともな解説になっておりません。ライブレビューはこちらをご覧ください(英語のみ))
マニとレニマニとレニ。マニとレニったらマニとレニです。
I am the Resurrectionにて、イアンがステージをおりてファンとダイレクトにコミュニケート。観客とパフォーマーの垣根が物理的に超える奇跡の融合の瞬間ですね。この奇跡にレニ、マニ、ジョンのプレイは必要不可欠なんですよね。
お隣の男の子(20歳)が自分のかぶった帽子を出してさ
(ちなみにこの直後、叫び続けてた私も、手パッチンしてもらえました。人生の半分以上の思いが救われた気分になりました)
【夢のような嵐が去り…】55000人ほどのファンが集まっていたため、街中はどこを歩いていてもローゼズのファンしかいない状態です。興奮さめやらずで、宿泊先近くのバーに入った我々ですが、他のお客さんもみなライブに行った人ばかり。ということで、バー全体で同窓会状態でした。
ライブが終ったことが信じられないまま翌朝を迎え、ついつい昨晩の感動のかけらをさがしにグラスゴー・グリーンへ…。
う、うむ(汗)
すべての意味で最高の体験となりました…
【備考】このライブのセットリストは…
- I Wanna Be Adored
-
Elephant Stone
-
Ten Storey Love Song
-
Sally Cinnamon
-
Standing Here
-
Shoot You Down
-
Fools Gold
-
Something's Burning
-
Waterfall
-
Don't Stop
-
She Bangs the Drums
-
Love Spreads
-
This Is the One
-
Made of Stone
-
Breaking into Heaven
-
Elizabeth My Dear
-
I Am the Resurrection
【GG2Eより】
マンチェスターのアクセントに慣れ親しみ、バンドの残した言葉で英語のお勉強を図りたい方は英語教師Matthewの英語力アップメモが満載のGG2Eの記事をぜひお試しください。