2013/06/23

次の英国俳優めっちゃ先取りしませんか? Bカンバーバッチ主演「The Fifth Estate」に出演する若手俳優が主演の「We Are the Freaks(原題)」超おすすめです。

こんにちは、1号です。
本日は今回の映画祭でNO1お気に入りの可能性大な青春コメディ「We Are the Freaks(原題)」をご紹介したいと思います。
まずはトレイラーから

http://youtu.be/qNjO87La8Ac

[STORY] サッチャー首相が辞任したピンポイントな日を軸にした、つまり1990年11月23日のイギリス、バーミンガムが舞台です。

ポップ嫌いパンク嫌いモッズ嫌いスミス好きローゼズ好きノーザン・ソウル好きのどちらかといえば内向的なJack、お勉強が苦手なのに超コンサバな両親に進学を強いられ2回もテストに落ちてるParsons, 両親大金持ちだけど離婚し子育ての責任を放棄、家とクレカを与えられて好き放題に生きているChunks……はいつもつるんでいます。ケミカルからナチュラルまでドラッグとクラブカルチャーが見事に花開くこの時代、彼らもドラッグは遊びの必需品でございまして、いつもトレイラー住まいのアイリッシュの売人Colin からわけてもらってます。 

Jackは大学へ進学し新生活を夢見ているのですが、すべては奨学金が下りるか否か次第。憧れのIonaはケンブリッジの進学が決まっており、距離も格差も広がる一方です。奨学金の結果を待ちつついつもどおりのくだらない日を過ごしていたある日、ついにポストに結果の手紙が! 待ちわびつつも運命を左右する重要な手紙をすぐに開封することができず、Jackはズボンのポケットにその手紙を忍ばせて、遊びに繰り出します。。。

…シノプシスだけ読んでいると「どこが面白いんだよ」とツッコミをいれずにいられないほど退屈っぽい映画に感じられるんですがトンデモゴザイマセン。ではどこがいいのか、なのですが以下箇条書きです。


1サッチャー首相の辞任当時のイギリス社会を重くならない程度に、しかしきちんとキャプチャーしている。ただのティーン青春ドラマから一歩進んだ、社会派のメッセージ性がさらっと香る。香るのも上っ面をなぞるのではなく、確実に体臭というか、この時代のイギリス社会が抱えていた問題の根本的な部分を匂わせるんですね。

2オサレPVとかCMが作るようなスタイリッシュな凝った映像がちょこちょこ入る。これ映画で沢山やると(→実質的には尺の問題)自己満足の世界になっちゃうんでしょうけど、ちゃんと”商業””エンタメ”の境界線がわかってる尺と作り込みだったんです。

3ティーン青春映画では見た事がないような独特のユルユルなテンポがある。とても扱いに難しいテンポで、ちょっと芸術気取っちゃうとタルくなっちゃうんですが、信じられないくらい一番楽しめるテンポにちゃんと調整されていたんですよ。何に感動したってコレです。気の利いたセリフのやりとりや、シャレた映像、そしてそれを1本の作品に構築するテンポ。この3つをきちんとコントロールしている。

4キャストがよかった! 1号の趣味はさておき、ベネディクト・カンバーバッチさんがアサンジになった写真が様々な意味で話題を呼んだ「The Fifth Estate」でWikileaksのスタッフになっているというJamie Blackley君は、今からチェックしておいたほうが良いと思います。1号の読みが正しければピョーンと人気が出ちゃいそうです。なぜかといえばきゃしゃだし、完璧文系っぽいし、髪の毛黒いし、眉毛濃いからです。(→イケメンはディフォルト設定です)


日本でも公開するといいな〜と願ってます。英ティーンものってなかなか入らないんですよね。。。SkinsもWaterloo RoadもThe Inbetweenersまで惨敗。 大学もののFresh Meatもダメですしね。どうもお金を出して放送/映画公開する側の人々の話ですと、ターゲット層がいない/少ない、というのが理由らしいです。いかがです? やっぱり学生モノってとっつきにくいですかね〜?

WE ARE THE FREAKS will be eligible for the Michael Powell Award at theEdinburgh International Film Festival 2013









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